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やさしく読む「XML 1.0勧告」 第22回 物理構造における「文字参照」と「実体参照」
既に述べた通り、長くなりすぎて2分割掲載された後編にあたります。
というわけで、書いたのはだいぶ前のことになり、コメントを付けにくかったりしますが。
文字参照が必要とされる必然性に関する説明が、日本人の感覚と少しずれているかもしれない点は、チェックしておく価値があるかも知れません。日本人には、キーボードから入力できない文字、という感覚は希薄だと思います。ほとんどの文字は、かな漢字変換で入力してしまうからです。たとえば「文」という文字1つにしても、キーボードから入力はできませんが、読みを入力して変換すれば容易に入力できます。
それよりも、日本人の感覚で言えば、シフトJISでXML文書を書きたいが、シフトJISで表現できない文字(たとえば©)を書き込むために、文字参照を使うという感覚が強いのではないかと思います。
それはさておき、実体を文字列のマクロ定義的に使っている例も、実体を具体的にどう使うかを把握するためにはチェックしておくと良いでしょう。特定の語句を容易に入れ替え可能とするために、実体で表現するのは良く行われることです。たとえば、最後まで用語が確定しない表現を実体にしておく実例は私も現場で見ています。