2004年07月29日
トーノZEROアニメ感想鉄人28号 《2004年版》total 3118 count

古都・京都を燃やし尽くしたいという破滅的魅惑に満ちた誘惑!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 7月22日の鉄人28号の感想。

サブタイトル §

第16話 「京都燃ゆ」

あらすじ §

 戦災で焼け出された綾子は、京都に戻ればやり直せると信じて、必死に京都に戻りました。しかし、そこで見たものは、戦災で燃え尽きた他の土地と違って何も変わっていない京都。それを見た綾子は、京都を燃やし尽くしたいと思います。

 そして、人工知能のロビーを育てていきますが、ロビーは殺人を繰り返します。綾子にはその理由が分かりません。

 しかし、綾子から失われていた記憶にその原因がありました。かつて綾子が行った殺人。それを見ていたロビー。ロビーは母親を守るために、殺人のことを知っている者達を殺していったのでした。

 ロビーと鉄人は戦いますが、自分で判断できるロビーの方が動きが速く、鉄人では勝てません。

 綾子は敷島に偽装したロビーの設計図を渡していました。それを知った敷島は、設計図を見ながら鉄人の操縦機を改造し、ロビーを止める装置を作ります。

感想 §

 何とも無茶でディープな話ですね。

 京都を燃やし尽くすという欲求。

 そして、機械の知性を育てていくという、技術ドラマというよりは、ホラーっぽい雰囲気。

 敷島ら、罪を背負った者達。

 無力な大塚署長。

 それがまた魅惑的な京都の古い建物を背景に描かれるのだから、泣けますね。

 そんな状況でまさに主役に見えるのは正太郎ではなく敷島。

 シリーズの主人公がそれで良いのか、という感じもありますが、敷島は次回で退場するようなので、敷島最後の見せ場というわけですね。

今回の一言 §

 京都は何も変わらない、というのは実際には錯覚で、むしろ京都人には積極的に変化する先進的な都会人的な性格もあるのだろうと思います。しかし、建物だけ見ていると、確かに何も変わらないという印象になる可能性はありそうですね。

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