謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のSEED DESTINYの感想。
サブタイトル §
PHASE-03 予兆の砲火
(注:先週は報道特番の割り込みにより途中で放送が打ち切られたので、同じエピソードが再度放送されています)
あらすじ §
(先週放送された分のあらすじはこちらを参照。ここでは、その後のあらじすを記載しています)
謎の戦艦は、推進剤タンクを切り離して爆破し、その隙にミネルバから逃げます。
ミネルバは、議長やカガリ達を載せたまま謎の戦艦の追撃を続けます。
ガンダムを強奪した3名のパイロットはカプセルの中で眠っていました。
議長はカガリとアスランに、それが国の誠意だとしてミネルバの艦内を見せます。とはいえ、モビルスーツの最大搭載数などは伏せています。
格納庫で、カガリは力(軍事力)が本当に必要なのかと議長と口論します。それを見たシンは、カガリの言うことをきれい事だと糾弾します。シンがオーブの出身だということを知ったカガリは複雑なものを抱え込んで落ち込みます。
謎の戦艦の追跡は成功し、戦闘の準備が始まります。
謎の戦艦は小惑星(?)にアンカーを撃ち込み減速し(?)モビルスーツを発進させます。
ミネルバは、ルナマリアのザク・ウォーリアとシンのインパルス・ガンダムを発進させます。
議長は、アスランのことをその名前で呼び、正体を知っていることを示します。
感想 §
(先週放送された分の感想はこちらを参照。ここでは、その後の感想を記載しています)
ああ、これは良い話ですね。
今回の最大の見どころは、カガリですね。軍事力を必死で持とうとするデュランダル議長に食ってかかるカガリ。確かに、力が戦いを呼ぶというのは1つの真理です。それゆえに、デュランダル議長の行動そのものが新しい戦いを呼び込んでいるという指摘は間違いではありません。しかし、カガリの行動が常に反戦、平和的であったとも言えません。まして、彼女の父の過去の行動まで含めれば、自ら悲劇を呼び込むような行為が実際にいくつも行われたことは間違いないでしょう。そういう負い目があるからこそ、オーブ出身者のシンから糾弾されたとき、カガリはストレートに反論できない状況に追い込まれてしまうわけですね。この状況をいかにカガリが乗り越えていくかが、本作の1つの見どころになるのかもしれません。そして、こういう難しい仮題を彼女に与えることを決めたスタッフに、人を「信じる」善意があることも間違いないことだと感じます。
それはさておき。
さりげなく良かったのが、艦内を歩いているときに、うっかり答礼するアスラン。ついうっかり、という感じでしょうか。正体がばれそうな危うい行動ですね。
そして、敵艦の名前を話題にしているかのような思わせぶりな言葉で、アスランの名前の話題を述べるデュランダル議長。なかなか面白い人ですね。実直すぎるアスラン危うし (笑い。
ロケット^H^H^H^Hアンカーを打ち込む謎の戦艦の行動も、真意ははっきり分かりませんが、なかなか鋭い描写かもしれません。アンカーを打ち込んだのは、錨を降ろしてそこに停泊するという意味ではなく、おそらくは戦闘に備えて相対速度を殺すためですね。なぜ、アンカーを使って相対速度を落とす必要があったのかと言えば、おそらくは通常のエンジンで減速できない、あるいは、したくなかったから。なぜ通常のエンジンを使いたくなかったのかといえば、それは目くらましのために推進剤タンクを投棄したからでしょう。内部のタンクにまだ推進剤が残っているとしても、できるだけそれを節約したいと思うのは合理的な考え方です。
そして、次回予告の最後の言葉は「その力見せつけろ、ザク」。え、ガンダムではなくザクですか? (笑い。これは次回が楽しみです。
今回の名台詞 §
ロアノーク「仕方ないさ。今はまだ試作段階みたいなもんだ。船も、モビルスーツも、パイロットも……、世界もな」
という台詞も意味深で良いと思ったのですが。
それよりも、こちらの方が名台詞ですね。
艦長「大佐」
ロアノーク「すまん、遊びすぎたな」
自分のしていることを遊びだと自覚できるロアノーク。ゆとりがあってなかなか侮れません。彼を見ていると、歴代のヒーロー達が、いかに敵幹部のゆとりの無さに助けられてきたかが意識されます。