今日は、羽村市郷土博物館に行ってきました。
ここは、非常に気になる場所でした。というのは、多摩川から玉川上水へ水を引き込む取水堰が目の前にある施設で、しかも玉川上水関係の展示や資料も豊富であるらしいと分かっていたからです。
玉川上水は、私が生まれた家のすぐ裏手を流れていました。まだ幼い頃に埋められてしまいましたが、その後もしばらく厳重な鉄条網で囲われていて、それによって怪我をしたこともあります。そういう意味で、生々しい印象を伴うものです。
とはいえ、非常に長い距離の上水であり、そんなに簡単に全貌を把握できるものではありません。実際、私が知っている玉川上水と、取水堰のあるあたりの玉川上水ではまるで雰囲気が違っています。それゆえに、もっといろいろ知りたいと思っていました。
そのような知りたいという欲求に対して、最もストレートに応えてくれそうなのが、この羽村市郷土博物館であったわけです。
しかし、青梅線の羽村は、とてもつなく遠い場所です。しかも、平然と駅から徒歩20分という距離が提示されています。下手をすれば、自宅を出てから羽村市郷土博物館に到着するまで片道2時間は掛かりかねません。
時間と徒歩移動量の多さから、ここを訪問することは明らかに冒険に分類されるべきものでした。だからこそ、しばらくの間、ここを訪問することにためらいがあったと言えます。特に、昨年の猛暑の夏場あたりでは。
しかし、自分が立派に仕事をするには身体を動かさねばならず、身体を動かすからには半端ではダメだと思った時、この冒険はうってつけの対象に思えたわけです。
と言うわけで、むしろ立派に仕事をするためにこそ、ここに行く必要がある!と自分の尻を叩いて、行ってきました。
行き過ぎてしまった…… §
駅から延々と歩き、多摩川を渡って川沿いを歩きましたが……。
案内不十分で行き過ぎて引き返してしまいました。
ただでさえ多いはずの運動量がますます増えます。
到着! §
というわけで、 羽村市郷土博物館に到着。
中身はなかなか面白いと思います。
もちろん、玉川上水関係の話もありますが。
それより興味深いのは、羽村という土地に住む者達には独特の性格というものがあるらしいこと。前向きに新しいものを取り入れ、先進的であるらしい話が、しばしば飛び出してくることです。確かに、大都市の生命線、「水」を預かる立場であれば、そういう性格を身に付けることがあるのかもしれません。
それから、大菩薩峠の著者、中里介山についての展示も多くありました。大菩薩峠は読んだことはないし、中里介山という人も知りませんが、なかなか興味深い生き様を示した人のようですね。
屋外にも、長屋門や、古民家があり、退屈しません。
行った時には、企画展 ひな人形展というものをやっていましたので、軽く見てきました。
ちなみに、ここでは羽村市資料集八 玉川上水論集II 羽村市郷土博物館と玉川上水散歩マップ 改訂版 羽村市教育委員会を購入。
玉川兄弟の像 §
羽村市郷土博物館の近辺に、いくつか見るべきものがありそうだったので、帰りはあえて駅までの最短ルートを外れて歩きました。
まず見たのがこれ、玉川兄弟の像です。
取水堰 §
そのすぐ先には、多摩川から玉川上水に水を引き込む取水堰が。
ここから、うちのすぐ裏まで、延々と水路が続いていたわけですね。
玉川水神社 §
このような神社もあったわけですね。東京都水道局、羽村取水所の隣にありました。
いったいどれほど歩いたことか §
このあとの帰りも、しっかりと道を間違えて遠回りしてしまいました。
明らかに、駅からの最短往復路を何回も外れています。
更に、駅まで戻った時点で昼食を取ろうと思ったところ、駅の南側にはほとんど店が無く、跨線橋を歩いて上って北側に抜けたりしたので、運動量は更に増えました。
結局、駅前にあった見慣れない店、「ぎょうざの満州」というチェーン店(?)らしきものに入りました。チャーハンと餃子のセットをオーダーしました。餃子はともかく、チャーハンはちょっとイマイチな出来でしたが、それでも美味しく頂けたのは、過大な運動量のおかげでしょうか。
ちなみに、本当に身体を動かすと、かえって栄養補給の欲求が減る傾向は確かにあるようです。今日は、清涼飲料水の消費量も極めて少ないし。やはり、身体を動かさないとダメですね。何より、効率の良い仕事を達成するためにこそ、身体を動かす必要があります。