謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のケロロ軍曹の感想。
サブタイトル §
第50話
「夏美 高熱の地球戦士 であります」
「ギロロ 俺がやらねば誰がやる であります」
あらすじ「夏美 高熱の地球戦士 であります」 §
ギロロは、地球への出発時の記者会見のビデオを見つけます。
その中に、敵の女兵士との恋愛などきっぱり否定する自分を見ます。
それがあるべき姿だと思ったギロロは、夏美とも戦う決意を決め、ケロロ達に日向家を支配する作戦を始めさせます。
通信機器を全て壊し、電磁バリアを家の周囲に張り巡らせます。
冬樹にはUFOの本をあてがい夢中にさせます。
しかし夏美は強く、秋の身体を模したペコポン人スーツでも太刀打ちできません。
ところが夏美は高熱で倒れてしまいます。
夏美の身体を心配するみんな。
しかし、救急車を呼ぼうにも、通信手段は全て無く、暴走した電磁バリアのために外出できません。
ギロロは、強引に電磁バリアを突破して飛んでいきます。
あらすじ「ギロロ 俺がやらねば誰がやる であります」 §
ギロロは、万病に効くという宇宙ケルベロスのキモを手に入れるため、宇宙商人の店に行きます。
店主から、生きた宇宙ケルベロスの退治を依頼されます。倒せたら、キモはタダでくれると言います。
死ぬ思いで必死に戦うギロロ。
しかし、ボロボロの身体でやっと持ち帰ったキモは、寝ぼけたケロロが食べてしまいます。
夏美はクルルのワクチンで全快します。
実は、ケロロがクルルに夏美にだけ効くウィルスの開発を依頼していたのでした。忘れ去られていたそれが漏れていたということが明らかにされます。
夏美は、ギロロの怪我を手当てします。
感想 §
一番良かったのは、夏美がギロロを手当てするところですね。
つまり、頑張った人がきちんと報われるという結末の気持ちよさですね。現実の世界は、必ずしも頑張れば必ず報われると言うわけではありません。そういうことではないのです。しかし、それだからこそこういった作品で、頑張ったギロロが報われるシーンを見るのは、とても心地よいのです。
もう1つ、衝撃的なのはあまりにセクシーな秋の身体を持ったペコポン人スーツです。これだけ熱心に作り込んでいるにも関わらず、顔だけはケロロ。これに色気を感じろと言われてもねぇ……。もちろん、夏美も母を感じることができず、ボコボコに倒してしまいます。当然ですね、何せ緑のケロロ顔なのですから。
もう1つ、特筆すべきは、夏美を敵として倒すつもりだったケロロ小隊の面々が、高熱を出すと急に心配してくれるところ。ここは本当に情の通った人間という感じがして良いですね。
それから、徹夜してワクチンを作ってくれて良い人に見えて実は……というクルルの役回りも素晴らしいですね。
今回の名台詞 §
ギロロ「俺達に必要なことは馴れ合うことじゃない。戦うことだった」
戦うために地球に来たにも関わらず地球に取り残された軍人の持つ矛盾した気持ちが滲み出ていますね。
感想 裏モード §
裏のアニメ感想家(クックック)、裏トーノZEROのよい子が知らなくても良いアニメ感想行ってみよう!
よい子のために、当てにならないネタの解説をザザッと行くぜ。
まずは、宇宙戦艦ヤマト関係から。
ケロロ小隊が行進するシーンは、宇宙戦艦ヤマト第3話か、あるいは劇場版の序盤に出てくるシーンだな。ヤマトに乗り組む若者達が行進し、民衆がそれを歓声で見送るわけだ。
行進を見ている真っ赤なスカーフを振っている女性は、宇宙戦艦ヤマトTVシリーズのエンディング「真っ赤なスカーフ」の歌詞に登場する女性だ。みんなその気でいればよい
であるとか、男のロマンというのも、同じ歌の歌詞の言葉だ。もちろん、誰に対してスカーフを振っていたのか分からない、というのも歌詞の内容通り。ちなみに、女性の背後に赤い星が見えるが、宇宙戦艦ヤマトというのは宇宙からの侵略者の攻撃によって海が干上がり、赤茶けた姿になった地球を救うドラマなので、まさにヤマトネタであることを示した描写だな。
そして、ここが最も重要なところだが、ヤマトでは行進のシーンに真っ赤なスカーフを振っている女性は登場していないんだな。クックック。
その点で、ヤマトという作品は、本編とエンディング主題歌の歌詞が必ずしも連動していなかったことになる。それを連動させたのは、ケロロ軍曹という作品の功績だろうな。
もう1つ、ギロロの「俺達に必要なことは馴れ合うことじゃない。戦うことだった」という台詞は、宇宙戦艦ヤマト第24話の台詞だな。ヤマトでの台詞は、「我々がしなければならなかったのは戦うことじゃない。愛し合うことだった」というもので、意味的には逆になる。
ちなみに、これは宿敵ガミラスの故郷の惑星での戦いの後の台詞だ。故郷の惑星にヤマトを引き込んで倒すというガミラスの作戦に反撃したヤマトは、結果的に民間人を含め全てのガミラス人を皆殺しにしてしまったわけだな。その結果を見て、主人公の古代進が言うのが、この台詞だ。これだけの虐殺をやっておきながら、まあここまでは問題がないとしておこう。人間誰もが過ちを犯すし、まして古代進は18歳のガキンチョだ。問題はその後だ。こうやって、多数のガミラス人の命という犠牲を払って学んだ「戦うな。愛せ」という主義を、この古代進という男は全く活かせず、その後、次々とワンパターンの戦争を繰り返してしまうわけだな。そこに、ヤマトという作品の持つ悲劇性があると言えるな。
他のネタにも面白いのがあるから行くぜ。
冬樹に与えられた「アダムスキーと金星人の対談」という本だが、アダムスキーというのはUFO界の古典的な人物の名前だ。UFOの分類で、アダムスキー型というものがあるぐらいだ。彼は、金星人や火星人に会ったと主張し、何冊も本を書いている。UFOにも同乗したと主張している。オレが子供の頃に見た時には12冊の著書があって、それを全部読破したような記憶があるな。子供って言うのはバカで無謀なものだと我ながら思うぜ。
念のために付け加えるが、彼の著書はいわゆるトンデモ本の系統に入るもので、真面目に読むには値しない。いやまあ、若いと「そんなことはない! 彼は真実を書いているのだ!! 僕には分かる!!!」と言いたくなる気持ちは良く分かるぜ。でも、20年ぐらい保留しておくと、その意見が変わってしまったりすることも多いから、あまり結論を急がない方がいいぜ。クックック。
別のネタに行こうか。夏美の戦闘力を計測しているのは、ドラゴンボールのスカウターだが、これは分かりやす過ぎるかもしれないな。
「最終兵器母さん」といのは、「最終兵器彼女」というマンガ、アニメ作品のタイトルのもじりだろうが、秋が日向家の最終兵器であるのは間違いない事実だろうな、クックック。
最後に「ぎゃふん」について説明しておこうか。これは、昔のギャグアニメの最後に出てくる謎の台詞だ。どういうわけか、最後に「ぎゃふん」という言葉でオチが付くというパターンがあった。もっと知りたい人は、言語由来辞典の「ぎゃふん」の説明などを見る良いかも知れないぜ。もっとも、読めば読むほど分からなくなるという泥沼の可能性もあるがな。クックック。