うしおととら 11紀伊國屋書店
Written By: 川俣 晶
うしとらはずっと読んでいますが、この巻は特に面白い感じです。
というか、異色作の集まり?
まず、「真由子ととら」という異色の取り合わせ。うしおが活躍しません。それでも、きっちりと面白いドラマと勝利を描ききっているのは見事。脇役も、実は主役を張れるキャラクターを配しているゴージャスさが良く分かりますね。
そして、人間の子供を助けようとして人を襲うさとり。善意が空回りする悲しい話です。小道具に使われる北海道のパンも良い味を出していますね。
最後は、プールの中でスポーティーな水着姿で襲われる女の子という、実に素晴らしい色気のある展開を見せてくれて嬉しいですね。こういうのは好きです。もちろん、襲われた女の子は、最終的に助けられる必要がありますが。いや、この作品では、自力で反撃して助かってますが…… (笑。
しかし、最も面白いのはオマケです。
切り抜いて作る紙ヒコーキは、「飛ばない」と書いてあるし。
駄洒落の「おととしのとら」とか「おうしのとら」など、真面目にイラストを描いているし。
いやほんとに面白いです。
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