謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
DVD「ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島」の感想。
タイトル §
ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島
あらすじ §
ルフィ海賊団は、いつもお祭りをしているというオマツリ島の地図を手に入れます。
彼らはそこに行きます。
そこはオマツリ男爵が支配する島でした。
彼らはそこで、地獄の試練を受けます。
ルフィ達は、オマツリ男爵から逃げている海賊達と出会います。
ルフィ海賊団はバラバラにされます。
ルフィの仲間達は花のエサにされます。
オマツリ男爵の仲間は、みな花によって生み出された偽物でした。
ルフィは、オマツリ男爵から逃げている海賊達を仲間としてオマツリ男爵に勝利し、仲間を取り戻します。
感想・細田守ファンのために §
うっかりしてました。
ワンピースの映画はかなり見ています。東映アニメフェアで上映されたものは全て見ているはずです。しかし、単独で上映されるものは見ていません。それゆえに、この映画にも強い注目はしていませんでした。
しかし!
あろうことか、細田守監督作品だったとは!
これは痛恨の見落とし!
たとえハウルの動く城を降板されようと、やはり細田守とは気になる名前なのです。
感想・けっこう買うのも大変? §
というわけで、金はないけれどヨドバシのポイントで買おうと思って買いに行きました。
心配しすぎかと思いましたが、売り切れに備えるために、都内某所へ仕事で出かける途中(昼頃)に新宿に寄って買おうと思いました。
実際に新宿のヨドバシに行ってみると、アニメ新作コーナーにはパッケージが1つきり。
なんと心配しすぎではなかった!
他に在庫があったのかどうかは知りませんが、ヨドバシクラスで本当に1本しかなかったとすれば、発売日の早めの時間に買いに行って正解。夕方なら売り切れていた可能性が濃厚でしょう。(細田ファンはけっこうあちこちに多いはずだ……、たぶん。根拠はないけど)
感想・パッケージ §
さて、買った後、もちろん電車に乗って都内某所へ移動。
そこで、パッケージを開いてみてみました。
初回限定特別パッケージですが。
これは凄い。
パッケージだけで酔えました。
いきなり、海です。
海に線が1本。
最初は意味が分かりませんでした。
しかし、これはゴーイングメリー号の航跡なのです。
広い。
広い。
このスケール感が凄い!
逆サイドは、珊瑚礁の上を進むゴーイングメリー号。ほとんどの面は、真っ青という大胆なデザインが素晴らしいですね。しかも珊瑚礁に綺麗にゴーイングメリー号の影が落ちています。
思わず、何回も取り出して見てしまいました。
感想・仲間 §
この映画のテーマは仲間です。
当然、ルフィ海賊団の仲間達の結束について描かれるものだと思いきや。
驚くなかれ。
実は、最終決戦の段階でルフィ以外は全て花に飲み込まれています。
そして、ルフィと仲間となって戦うのは、仲間を失い、オマツリ男爵から逃げ回るチョビ髭海賊と、娘を持つ駄目オヤジ海賊。
この展開は凄いですね。
つまり、事実上の主役はルフィ海賊団ではないのですから。
しかも、変なチョビ髭オヤジと駄目オヤジです。
中年が感情移入でき、泣ける展開です。
感想・女の子 §
駄目オヤジの娘の女の子が、後半には事実上のヒロインになります。
最初、この女の子の声は非常に違和感がありました。
しかし、最後まで見ると、「これだよ、これ!」というぐらい、印象的になります。
母親譲りの良い耳の持ち主、という以外に凄い能力もない女の子が、状況を打開するための切り札になると言うのが良いですね。
感想・チョビ髭 §
チョビ髭海賊団の挨拶はチョビ髭(ポーズ)……。
どこが泣かせるのかといえば、最初は馬鹿としか思えないチョビ髭ポーズが、クライマックスでルフィがやると非常に泣かせるシーンになることです。
どこかで思わずやってしまいそう。
チョビ髭(ポーズ)!
感想・舞台挨拶 §
オマケ映像の舞台挨拶がこれまた面白いですね。
これを演じた声優達までが見て泣いたという感想の連続。
しかも、ネタも多数。最後の締めは尻を締めるという田中真弓のネタは、昔の声優ラジオのノリかい!と思いました。
感想・これは問題作か? §
というわけで、この映画は凄いし、泣けます。
しかし、手放しで褒められるかというと、そうでもありません。
全体の構成が今ひとつ良くないという感じがあるし、個別のシーンには意見を付けるなら多くの意見が付けられます。少なくとも、「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」に比べると、手放しで他人に見せられる映画ではないような感じがあります。
それにも関わらず、駄作と断じることも違うと思います。おそらくは、ある種の傑作でしょう。しかし、難しい。見ることが難しい映画であるという気もします。
そういう意味では、問題作を超えた問題作、超問題作という感じがあります。