謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日の電車男の感想……、ではなくオープニングのアニメの感想。
サブタイトル §
(オープニングしか見ていないので関係なし)
あらすじ (オープニングの) §
ニンジン2本をお尻に付けた女の子が、空を飛ぶ103系の上に乗って宇宙に行きます。
103系は窓や屋根からニンジンミサイルを発射し、キャベツ星(?)に命中させます。
すると、星は緑豊かな星へと姿を変えます。
と書いてもなんのこっちゃ、ですね。
意味のあるあらすじは存在しないと思って良いと思います。
解説 (オープニングの) §
これは、DAICON 4 オープニングアニメーションのオマージュ的作品と思って良いと思います。
DAICONとは、SFファンが年1回集まるSF大会というイベントのうち、大阪で開かれるものを言います。(大阪の「大」がダイと読めることから、CONVENTIONのCONに付けてDAICON)
このDAICONの3回目(1981年)と4回目(1983年)を、現在のGAINAX(エヴァンゲリオンを制作した会社)の前身となる集団(SF界の「関西芸人」と呼ばれたメンバーが中心となった組織)が運営しています。そして、その際に、イベントのオープニングに上映されるアニメーションを作成しており、これがDAICON 3 オープニングアニメーションと、DAICON 4 オープニングアニメーションです。
ちなみに、DAICONとはイベントの名称であり、このアニメーションをDAICONと称することは間違いであるばかりか、重大が誤解を与えることもあり、極めて有害です。また、DAICON 3と4以外のDAICONは、全く異なるメンバーにより運営されていて、基本的にこれらのアニメーションとは関係ありません。それゆえに、混同は広範囲に迷惑な行為となりますが、その道の通とされる人にも混用が見られることは1つの問題といえるでしょう。
DAICON 4 オープニングアニメーションの内容は、3の時に小学生だった女の子が成長し、なぜかバニーガールになり、非常に多くのSFキャラクター達の間を、5機のウルトラホーク1号(特撮ドラマ・ウルトラセブンに登場する架空のデルタ翼機)と一緒に飛んでいきます。
電車男オープニングアニメーションは、ウルトラホーク1号の代わりに電車に乗って女の子が飛ぶ作品と思えば、おおむね間違っていないでしょう。(かなり違いますが)
感想 (オープニングの) §
実は隠したい秘密の過去というものがありまして、DAICON 3 オープニングアニメーションもDAICON 4 オープニングアニメーションどちらも、そのイベントのオープニングで見ています。そもそも、DAICON 3 オープニングアニメーションは最初に上映されたときに音が流れなかったとか、そんなことまで知っていたりします。それどころか、そのあと慌てて行われたセル画のオークションの部屋にも行って、何とかしょぼいのを1枚でも競り落とそうとしたものの完璧に敗退したという経験まであったりします。
DAICON 4 オープニングアニメーションの方は、まあいろいろありますが、最終的にウルトラホーク1号の5機編隊の美しさに全てを許しました。
いよいよ真の感想だ! (オープニングの) §
という思い出話を書くために、わざわざ新キーワード「電車男 フジテレビ版」まで作ってこれを書いているわけではありません。
これらの話は、このアニメーションの文化的、歴史的な位置づけをミスリードさせないための補足説明に過ぎません。
単なる懐古趣味でわざわざ感想など書かないですよ。
真の感想。それは、103系が飛んだ!というそのことに関する感動です。
いや本当に103系です。
素晴らしいですね。
我が青春の103系。
いや、101系も好きですが。
それはそれとして、103系への思い入れもあります。
電車通学した高校時代。
毎日乗った山手線は103系全盛期。しかも、前後だけ冷房付きで、中間の車両は非冷房車という極めてなめたことをしてくれた国鉄時代です。
その103系がね、女の子を乗せて美しく空を飛んでいくのを見るのは、それはもう感動ものですよ。
103系といえば、既に東京圏では見ることができないはず。
山手線で103系を駆逐して入ってきた205系ですら、既にE231系に置き換えられつつあるというのに。
だからこそ、ここで103系が飛ぶことに、感動の涙も出ようというものです。
しかも、この先頭車、冷房が普通じゃない!
普通の集中型のクーラー1個を屋根の乗せるのではありません。(中間車は1個のように見えるけれど)
そうではなく、やや小さめのクーラーが2個屋根に乗っています。こういうクーラーを何というのか知らなかったので、慌てて調べましたが、インバータークーラーというらしいですね。つまり、非常にマニアックでツボを突いています。
とても泣けます。
なぜ、ここで泣けるかは、宮崎駿の「さらば愛しきルパンよ」に出てくる中央線車両のクーラーの位置のいい加減さを見れば分かるでしょう。いや、分からないか……(汗。
そして、周囲を飛んでいる列車は、全て確認しているわけではありませんが、253系(成田エクスプレス)と0系(最初の新幹線)と、ブルートレインですが……。
このブルートレインがまた泣かせます。
何せ、24系25型とか北斗星とかそういうことは一切ありません。
なんと20系ですよ!
これはもう、めちゃめちゃ泣けますね!
いわゆるブルートレインとして最初に作られた20系は、その後に作られた客車とは格が違います。確かに北斗星などもよく頑張っていますが、全体のラインが綺麗に揃っていない(食堂車は電車改造だし)という問題があり、やや見劣りする部分が残るのは否めません。
そして、20系の牽引機は、たぶんEF65 1000番台です。
いや~、もう本当に泣けますね。
EF66などにブルートレインを牽引させるのは邪道です。あれは高速コンテナ列車を引かせると様になる機関車です。
やはりブルートレインといえば、EF60かEF65。本当はEF65はEF65でも500番台がいちばんしっくり来るような気がしますが、実は関水金属(KATO)のNゲージ製品の初期ラインナップにEF65 500番台はあっても1000番台は無かったので、1000番台牽引20系の方が燃えるという意味不明の展開もあり得ます。
で、新幹線も出てきますが、これがまた0系なんですよねぇ。
いや本当に泣けます。
私にとって、泣ける新幹線は0系しかありません。
今回の一言 (オープニングの) §
いろいろと書きましたが、究極的に最も良いのは、ともかく103系の飛翔が美しかったこと。特にその動きが良かったことですね。
つまりは、アニメーション的な意味で、非常に秀逸だと思います。