金魚屋シリーズに入れ込んでしまう理由は何か。
それは、卓越した言語感覚にあると言えます。
つまり、言葉の使い方が、あまりに上手い。
それこそ、凡庸なライター、つまり絵抜きで言葉によって勝負するはずのプロよりも上手い……。
そして、それに絵が付いてきます。
これは極上のご馳走ですね。
そのような印象は、この2巻でも変わりません。
否、たとえば第10話「窓のむこう」で読み上げられる宮沢賢治作品を言葉を用いる言語センスなどは、前にも増して壮絶であると言えます。
のだめ、NANA、はちくろ…… §
店長が本屋で買っている少女漫画が、のだめカンタービレとNANAとはちみつとクローバーです。
のだめは全巻読んだし、NANAは1巻だけ読んでいずれ2巻も読もうと思っているし、はちくろはアニメでちらっと見たことがあります。
うーん、私に分かる作品ばかり……。
ちょっと驚き。
EF53とC53 §
トメさんが興奮する鉄道ネタ。
うーん、渋い趣味です。
ちなみに、C53というのは、たぶん国鉄型蒸気機関車で唯一の三気筒エンジンの装備車です。普通、蒸気エンジンのシリンダーは動輪の前の左右に1個ずつツ来ますが、C53だけは中間にもう1つあるのです。