Nana 3
紀伊國屋書店

2006年01月04日
川俣晶の縁側過去形 本の虫感想編total 3163 count

Nana (3) 矢沢あい 集英社

Written By: 川俣 晶連絡先

 Nanaって面白いですね。

 若さの特権で無謀に突っ走る人たち。

 順調にはまっていくトラブル。

 恋愛のなんたるかをまだ分かっていない若者達が、頑張れば頑張るほど泥沼にはまっていくのが「若さの特権」に見えます。

 そして、もう1つはナナに対して恋愛的な感情を持ってしまう奈々というのも良いと思います。ナナのこの格好良さ。そして、同居するだけでなく同じベッドで寝てしまうドキドキ感。

 二人の周囲の人たちも良い人ばかりだし。

 ナナのバンドのメンバーが集まっていく展開も良いし。

 金がないという現実に直面するのも良いし。

 駆け落ちと思われて親から金を送られてくるのは、金がない時には嬉しいことでしょうが、とても複雑で痛い展開です。

 いきなり閉じているスナック淳子もナイス。

 次の巻もきっと買うでしょう。

山田ミネコ作品の連想 §

 主人公のキャラクターの競演は山田ミネコの最終戦争シリーズ的だということは前に書いた気がしますが、実はロック系のミュージシャンを取り上げた作品も多くあります。最終戦争シリーズにも出てくるし、他のシリーズにもあります。

 尾鷹星野の兄の尾鷹森夜は、20世紀の日本のロックバンドのコピーをやっていたりするしね。独立した作品だと、「スプーン一杯の愛で」というミネコファンでもあまり話題にならない作品がありますね。これはラヴィン・スプーンフルというアメリカの実在のバンドを題材にした作品です。(入手も難しく、当時の友人が古書店から見つけてきてくれたので読めました。TORA君感謝!)

 だから、かつてのミネコ作品のファンであれば、Nanaが素直に読めるのは当然という感じがします。見た目の印象は全く違うのですけどね。

Facebook

キーワード【 川俣晶の縁側過去形 本の虫感想編
【感想編】の次のコンテンツ
2006年
01月
15日
のだめカンタービレ #14 二ノ宮知子 講談社
3days 0 count
total 2108 count
【感想編】の前のコンテンツ
2006年
01月
02日
工学部・水柿助教授の日常 森博嗣 幻冬舎
3days 0 count
total 2304 count

このサイト内の関連コンテンツ リスト

2006年
01月
04日
川俣晶の縁側過去形 本の虫入手編
Nana (3) 矢沢あい 集英社
3days 0 count
total 3066 count


Nana 3
紀伊國屋書店

このコンテンツを書いた川俣 晶へメッセージを送る

[メッセージ送信フォームを利用する]

メッセージ送信フォームを利用することで、川俣 晶に対してメッセージを送ることができます。

この機能は、100%確実に川俣 晶へメッセージを伝達するものではなく、また、確実に川俣 晶よりの返事を得られるものではないことにご注意ください。

このコンテンツへトラックバックするためのURL

http://mag.autumn.org/tb.aspx/20060104135234
サイトの表紙【感想編】の表紙【感想編】のコンテンツ全リスト 【感想編】の入手全リスト 【感想編】のRSS1.0形式の情報このサイトの全キーワードリスト 印刷用ページ

管理者: 川俣 晶連絡先

Powered by MagSite2 Version 0.36 (Alpha-Test) Copyright (c) 2004-2021 Pie Dey.Co.,Ltd.