無線が飛び交うミッション §
MISSION 10『見えざる姿』は電波が飛び交うミッションです。
ウォードッグ隊の隊内無線はもとより、サンダーヘッドとの通信、敵の通信、切れ切れに受信される8492部隊の隊内無線、そして、オーシアからユーク国民に向けて行われる宣伝放送があります。
宣伝放送を聴け! §
問題はこの宣伝放送です。
「我々はゆえあってユークトバニア本土へ武器を手に足を踏み入れるが、我々の真の敵は今回の非道なる戦争をはじめたユーク軍部であって……」
といった言葉から始まり、かなり長く続きます。
それに対するチョッパーの批評はかなり辛辣で、「そんなうまくいくもんなのかよ」という質問にNoで答えると「やっぱり隊長もそう思うかい」と答えてくれます。
誰が喋っているのか? §
この宣伝放送は、アナウンサーか軍の担当者が喋っているのだろう……と軽く受け止めて突っ込んではいませんでした。
しかし、あるとき、ふとこの台詞をじっくり見ていると、1つのことに気付きました。
この台詞には、"Howell"という名前が冠せられています。
ほうぇる?
これは人名か、それとも何かの役職名?
慌てて調査開始です。
そして判明した意外な事実。これはあの人の声だ! §
Howellとは人名にあたります。
そんな名前の登場人物がいたかな……などと気楽に考えていましたが。
実際に調べてみると、とんでもない大物だということが分かりました。
ただし、この時点でその名は説明されていません。
また、日本語字幕の場合、説明の中でHowellという文字列を見ることもありません。
結論から先に書きましょう。
Howellとは、ユークトバニア派遣オーシア軍総司令官ハウエル将軍のことだと思われます。
MISSION 10『見えざる姿』終了後のムービーに、この肩書きがジュネットにより語られます。英語字幕では"General Howell, Supreme Commander of the Osean armies"となります。
つまり、Howellなる人物が何者かは、ミッション終了後のムービーを見るまで分からないということになります。また、ハウエル=Howellという綴りに気付かない場合、日本語字幕で見ているとHowellが誰であるか気付かないという可能性もあり得ます。
味わって聞こう! 最大級の大物軍人の声だ! §
このゲームの登場人物で最も偉いのは大統領、首相です。しかし、彼らは民間人です。立場を軍人に限れば、ペロー大佐よりも、アンダーセン艦長(大佐クラス?)よりも、将軍と呼ばれるハウエルの方が立場が上でしょう。
このゲームで聞くことができる最大級の大物軍人の声として、味わって聞いてみましょう。
もっとも素晴らしい美声というわけには行かず、しかもチョッパーに馬鹿にされる程度の内容でしかありませんが。
それにしても、ハウエル将軍自らが放送でユーク国民に語りかけているということは、実はこの放送には第1印象よりも大きな重みがあったということかもしれませんね。