知らない作者の知らない小説です。
正しくジャケ買いです。
厳密に言えば、裏表紙に書かれた概要に出てくる主人公の名前、メリー・フィールズと、隣に引っ越してきた人の名前、ツクツクさんも購入を決断した理由です。
これは、要するに今流行のライノベの1冊ということになりますが、表紙を見て買いたくなる本はまず皆無に等しいと言っても過言ではありません。
改装された下高井戸の啓文堂にて §
改装して新規オープンした下高井戸の啓文堂は広大なライノベコーナーが存在しますが、そこを見ても全くそそられませんでした。その中で、1冊だけ異彩を放っていたのがこれです。
ちなみに、改装された下高井戸の啓文堂は、何と新書の小説コーナーが存在しません! 棚が来たら作ると言っていたので、すっかり忘れ去られていたのでしょう。本当は"εに誓って"を買おうと思って寄ったのですが、それは発見できずに「小説の新書はどこだ」とぐるぐる回っているときに、いつもは熱心に見ないライノベコーナーでこれを発見したわけです。
この表紙は…… §
突き抜けるようにスカッと明るい表紙です。
日本離れしたテイストだと思います。
たとえていえば、アニメで言えば戦国魔神ゴーショーグンのようなスカッとした突き抜けた透明感があると言ったら良いでしょうか。ゴーショーグンも、「戦国魔神ゴーショーグン」という和風タイトルでありながら、日本離れした明るさがあったと感じます。
ともかく、この1点だけでも(私にとっては)目に値します。
それに対して、他のライノベの表紙は、もやっと曖昧な絵が多いという印象を受けます。パソコンを使ってフルカラーで絵を描く時代が来てから、そういう絵が流行っているのでしょう。しかし、あえて情報量をそぎ落としたアニメ絵の美学に酔った世代からすれば、もやっとした絵柄は単に線の甘さを誤魔化しているだけとも受け取れます。
そういう意味でもこの表紙は好感です。
名前 §
ツクツクさんですよ。
この名前、何か良質なある種の小説群を思い起こさせませんか?
え、具体的にどんな小説群かって?
うーん (汗
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