『ベルカ戦争』には謎が多い。
終戦から10年経った現在、やっと一部の情報が開示された。
私はその資料をすぐ入手し、それでは足らず……。
出所不明の裏情報にも手を出した。
私がそこまで掻き立てられたのには理由がある。
ネウロ「これは美味そうな『謎』の匂いだ」
弥子「えー、これは昔の戦争だよ!」
ネウロ「魔界777ツ道具の1つ。腕に残り使用回数が出るタイムリープする道具を使えば問題ない。さあ、過去に行くぞ」
弥子「その前に、その道具で昨日食べ損ねたプリンを食べに戻っていい?」
ネウロ「ほほう。ならば特別にブレーキが故障した自転車を貸してやろう」
弥子「そ、それは勘弁。でも、いったい何を探しに行くのか分からないと行き先も分からないよ……」
ネウロ「ゾウリムシ並の知性では全て説明しないと駄目か。この先を見るのだ」
ここまでは教科書にも載っている。
だが資料に奇妙な類似点を見つけた。
一人の傭兵に関する記述。
そしてそこに残された『箱』という暗号。
情報としては不十分なものも多い。
だが私はそこに惹かれた。
弥子「『箱』ってまさか……。X(サイ)?」
ネウロ「行ってみれば分かることだ。さあ行くぞ」
MISSION 02「171号線奪還」 §
弥子「ここで待っていれば、本当にお目当ての傭兵隊が来るの?」
ネウロ「我が輩を誰だと思っている。腐っても未だ我が輩は魔人の領域だ」
弥子「あ、来た。戦闘機が2機」
Pixy「あの民家はベルカの備蓄倉庫のはずだ。潰しておいて損はない」
弥子「すみません。潰すまでもなく中の食料は全部食べちゃいました」
Pixy「この戦争が終わればあの民家にも家人が戻るだろう」
弥子「ああ、地下室にため込んだ食料まで食べ尽くされているのに気付いて衝撃を受けるのね!」
Pixy「サイファーは……、やる気か」
弥子「え、サイファー!? 名前がX(サイ)と似ているわよ。まさか、さっきから無言のパイロットが……」
ネウロ「(嘲笑)」
弥子「ち、違うみたいね……」
Pixy「戦闘が終わった頃には、どうせまた別の顔になるんだ」
弥子「え、別の顔!? X(サイ)だ! PixyがX(サイ)だったんだ!」
後書き §
「別の顔」という台詞は前から気になっていました。どういう意味でしょう?
PixyがX(サイ)なら筋が通ると思って解釈してみました。
ちなみにベルカの敗因は弥子が食料を食べ尽くしたから……というのも、やけに筋が通って聞こえますね。