電脳コイルは各話の感想は書かず、思いついた話だけ書く予定です。
コムロック §
昔、スペース1999というイギリス製の特撮ドラマがあって、大好きでした。
核廃棄物を月に捨てたところ、それが爆発して月が地球から離れて宇宙をさまようという内容です。月面にある基地ムーンベース・アルファに残された人間達は、生き延びて移住できる星との出会いを待ち続けることになります。
さて、このドラマで最も目立つメカはイーグル宇宙船です。コンテナ交換で他用途に使える非常に魅力ある存在で、私も好きです。しかし、実は最も好きなメカはそれではありません。
個人的に最も好きなのは、コムロックという携帯型の情報通信機器です。
TV電話、ドアを開閉するリモコン、時計などいくつもの機能を持ち、ムーンベース・アルファの職員全員が常時携帯しています。
特に特徴的なのは以下の点でしょう。
- ビジュアル表現力が高い (小型モノクロCRT内蔵)
- 多目的の汎用情報機器
- コンピュータに接続でき、操作できる
- 通信機能があって他人とつながる
- 邪魔にならない小サイズでいつも持ち歩ける携帯性の高さ
たとえば、ウルトラセブンに出てくる腕時計型のTV電話は、「多目的の汎用情報機器」という条件を満たさないため、これほどの魅力を感じません。
W-ZERO3 §
ウィルコムのWindows MobileによるPHSです。
ほとんどいつも携帯しています。
そして、大好きです。
実はこれもコムロックと共通の特徴を持ちます。
- ビジュアル表現力が高い (VGA解像度のカラー液晶内蔵)
- 多目的の汎用情報機器
- コンピュータに接続でき、操作できる
- 通信機能があって他人とつながる
- 邪魔にならない小サイズでいつも持ち歩ける携帯性の高さ
好きなものは同じ特徴を持つ……という事例のようですね。
電脳メガネ §
あるとき、電脳コイルの電脳メガネも同じ特徴を共有することに気付きました。
ディスプレイを持たないため、見た目は似ていませんが、メガネを通したビジュアル表現力の高さはより優秀です。
そして、何より特徴的なのは指電話です。紛れもなく、電脳コイルは「ビジュアル表現力に優れた通信デバイス」そのものです。
電脳コイルはイーグル宇宙船抜きのスペース1999になるのか? §
スペース1999の問題点は、イーグル宇宙船の存在感が大きいため、科学的に正確なSFドラマという誤解を受け、正確さを大きく欠くためにかなり非難されました。
しかし、電脳コイルにはイーグル宇宙船に匹敵する目立つアイテムがありません。
もしかして、電脳コイルはスペース1999の陥った落とし穴を回避して先に進めるのでしょうか?