2007年07月19日
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理解されざるトレーナー・シンジのポケモンを「助けた」つもりだったロケット団!?

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

 トーノZEROのアニメ感想です。

 今日のポケモンDPの感想。

サブタイトル §

「チャンピオン・シロナ登場!」

あらすじ §

 チャンピオンのシロナが同じ街にいると知ったサトシ達は見に行きます。

 シンジがシロナに挑戦しますが、1体すら倒せず途中で負けを認めます。

 そのまま立ち去ろうとするシンジに、シロナはポケモンセンターでポケモンを治療することはトレーナーの義務だと告げます。

 しかし、ポケモンセンターには急患が来ており、ジョーイさんの代わりにシロナが治療します。

 ロケット団は治療を受けて寝ているヒコザルを盗みますが、それを知ったシンジによって即座に奪回されます。

 シロナは、「全ての命は、別の命と出会い、何かを生み出す」と言い、シロナ、シンジ、サトシの出会いも何かを生み出すかもしれないと告げます。そして、シンジとサトシはそれぞれの強さを求めることを肯定します。

 シロナは伝説のポケモンの遺物が見つかったという街に旅立っていきます。

感想 §

 実に興味深いエピソードです。

 今回の最大の見せ場は、シンジとサトシの関係が単なる対立ではない複雑な形になったところでしょう。

 まず、シンジを非難する者達として、シロナとのバトルを見ているギャラリー達が登場します。今回のシンジは、単にサトシから非難されるだけではなく、不特定多数の匿名の見物人達が無責任な非難の言葉を投げかけられます。

 そして、その状況下において、サトシは「笑うな」と見物人達に告げ、はっきりとシンジを支持する側に立ちます。

 そう……。

 この一瞬、シンジを間違った存在として非難していたはずのサトシは、非難する者達に対して異議を申し立ててしまうのです。

 実に面白い展開です。

 もちろん、サトシは錯乱していたわけではありません。その後、シンジのやり方を否定することも同じです。

 しかし、圧倒的に格上の相手と戦うシンジを見ているとき、サトシはシンジの真摯な戦いの真の意味を感じ取ったのでしょう。

シンジという理解されざるトレーナー §

 シンジは、戦闘不能になったポケモンに声も掛けてやらない冷酷なトレーナー……として他人の目に映ります。ロケット団から助け出したヒコザルにも、無事を喜ぶのではなく、油断をとがめる厳しい言葉を掛けます。

 しかし、ヒコザル誘拐に気付いたときに真っ先に飛び出し、サトシが介入する間もなく自分のポケモンを出してロケット団を撃退したのもシンジです。

 更に、格上のシロナに対して、勝てないと分かっていても1体は倒したい……として挑戦したことは、シンジが強い向上心を持っていることを示します。

 そして、シンジが持つポケモン達はシンジを嫌ってはいません。彼を支持しています。そのことは、冷酷なトレーナーから助けてやった……という態度を取るロケット団を、何のためらいもなくヒコザルが攻撃したことからも分かります。

 シンジの本質は、自分にも他人にも極限まで厳しくあろうとするトレーナーです。彼が求めるものは強さですが、それを得るためにはぬるいことを言っていては駄目なのです。いや、ぬるい、ぬるくない……という以前に、語っていてはそれだけで負けなのです。言葉より行動です。

 必然的に、語らないためにシンジは周囲から理解されません。

 彼を唯一理解できるのは、バトルの中で見せる真摯さを受け止められる者だけでしょう。それは、強さの限界領域に挑んだ者だけが受け止められるものであり、もちろんシロナはそれを受け止めてシンジを即座に理解しています。そして、サトシもまた多くの経験の中で、同じような限界領域にぶち当たって苦悩した経験を持つがゆえに、まさに限界領域にぶち当たるシンジを理解できます。

 ……と、ここまで書いて思い出しました。

 シンジがサトシという存在に僅かでも価値を見出した瞬間は、確かサトシのジム戦の観戦中だったと思います。ジム戦が敗北に瀕したサトシは、それでも必死にそれを乗り越えて戦おうとします。それはまさに、限界領域に挑むことに他なりません。この瞬間、シンジはサトシの本質を理解できたのかもしれません。それは、今回、サトシがシンジのバトルを見て本質を理解して「笑うな」と言ったことと同じかもしれません。

導く者、シロナ §

 シロナというのも面白いキャラクターです。

 強さを極めてはいますが、その強さは単なる攻撃力や防御力の問題ではありません。人間的な心の強さこそが、シロナの本質的な意味での強さです。

 それは迷いに負けないことであり、自分の違う他者を受け入れることであり、若者を彼らそれぞれの個性を認めた上で、それを昇華させるよう導くことができる深さです。

 シロナに求愛するタケシに毒の一撃を出そうとするグレッグルに、シロナは顔を見せるだけで思いとどまらせています。語らずにポケモンすら説得する力を持つことが、シロナという人物の大きな魅力であり、強さなのでしょう。

今回の一言 §

 シロナは「サトシ君が求める強さ」と言います。

 それは、バトルフロンティアで出てきたサトシならではの戦い方というテーマの延長線上にあるものでしょう。

 フロンティアブレーン就任を蹴って、自分のやり方を追求するために旅を続けることを決めた以上、これは避けて通れないことです。

オマケ §

 黒服なのにシロナとはこれいかに (笑。

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