To loveる v.1
紀伊國屋書店

2007年07月31日
川俣晶の縁側過去形 本の虫感想編total 3158 count

To LOVEる-とらぶる 1 矢吹健太朗 長谷見沙貴 集英社

Written By: 川俣 晶連絡先

 これは凄いフェティッシュ感のあるコミックですね。

 びっくりです。

服が生き物 §

 実際にはコスチュームロボですが、意志のある存在です。

 そのような存在を、下着抜きで全裸の上に「肌に密着させて」着用します。

 作品上では非常にあっさりと描いていますが、これはよく考えると凄いドキドキ状況です。

 たとえば「ぼくが服なら……」という妄想はあり得るし、そのように感じる可能性のあるものを着る心理……というのも刺激があります。

ララのコスチューム §

 これも、あっさりと描いてしまっていますが、股間を強調するハイレグ風のラインの刺激的なコスチュームです。ただ、全体としてスカート状のものが付いていたり、全般的な印象をぼやかすようなデザインになっているため、そこが強調されません。このようなデザインと合わせて、非常に秀逸です。

着替え中のもう1人のヒロイン §

 全裸のララと主人公がワープした先は女子更衣室で、西蓮寺春菜が着替え中です。

 問題は西蓮寺春菜の状況です。彼女は、上半身だけ脱いでブラジャーのみ、スカートは身につけたまま……という状態で描かれます。

 これは、裸にいたるプロセスの途上であり、全裸の方がいっそ清々しいと言えます。つまり、全裸よりも恥ずかしさを意識する状況です。

 スカートを脱いでパンティが見える方が刺激度が高い……と思うなら、これはぬるい状態でしょう。しかし、フェティッシュ感という意味では、スカートをまだはいている方が評価が高いような気がします。そういう微妙な選択ができているところが見事ですね。

触手 §

 こともあろうに触手です。

 西蓮寺春菜が触手に身体の自由を奪われます。

 この描写も見事ですね。

 触手が少女の身体に絡み付いている……という状況は描きますが、けして性的な描写には進みません。最も過激な描写は、体操服に中に入り込む触手……ということですが、要するに身体に巻き付いているだけです。

 それにも関わらず、これは皮膚感覚として秀逸な「刺激」をもたらします。

 モロに見せたり、穴に入れたりするのが刺激とは限りません。むしろ、そういう直接的な表現を回避する方が、より大きな刺激になることもあります。

 それが良く分かっている描き方ですね。

というわけで §

 これは面白いじゃないか!

 続きも読みたいです。

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