トーノZEROのアニメ感想です。
今日のポケモンDPの感想。
サブタイトル §
「ヒコザルVSザングース!運命のバトル!!」
あらすじ §
シンジはヒコザルに激しい特訓を行います。
その理由を、ヒコザルが過去に1回だけザングースに追い詰められて見せた激しい技を出せるようにすることだと言いますが、未だにそれはできません。
シンジは、ジョーイから焦っていると指摘されます。
タッグバトル大会2日目、ヒコザルはザングースを相手に怯えてしまいます。シンジは、そのままヒコザルへの指示を出さず、サトシの指示でバトルに勝利します。
その後、シンジはヒコザルを解放します。それを見たサトシは、ヒコザルに自分と来ないかと誘います。
感想 §
これは面白い。
サトシの立場から見た物語と、シンジの立場から見た物語が完全に食い違ったまま進行しています。
基本的に、表面的に描かれた物語はサトシから見た物語です。この視点から見たシンジはポケモンを大切にしない嫌な奴です。
ところが、シンジの立場から見た物語は全く違います。シンジは、ヒコザルが追い詰められた状況で発揮した技を再現させ、会得させることを目的としています。だから、ヒコザルを常に極限状況に追い込み、ヒコザル自身もそれを了解しています。怪我が治っていないのにバトルを行うのも、そのような意図の表れです。その点で、シンジとヒコザルの意図は一致していて、他人が入り込む余地はありません。
ナエトルごと攻撃するというシンジの指示も、ヒコザルを追い込む一環でしょう。
しかし、ヒコザルはザングースを相手に怯えてしまいます。極限状況に自らを投げ込んで、技の発動につなげる……という意図は、最大の極限状況では実現できなかったわけです。
もちろん、シンジの目的はヒコザルを殺すことではありません。ヒコザルに致命的なダメージを背負わせるようなことは、シンジの望みではないし、それが行われないような注意も払っているのでしょう。
ところが、サトシはそのような意図を全く理解しておらず、追い詰められたヒコザルをカバーしようとしてしまいます。これはシンジとヒコザルから見れば迷惑な話でしょう。
最終的に、シンジとヒコザルが到達したのは、これ以上追い詰めると命が危ないという限界まで追いつめたにも関わらず、技を発動するよりも恐怖が先に立ってしまったという状況です。つまり、これ以上追い詰めたら死ぬということです。ここで、シンジがヒコザルの死を望んでいない以上、シンジはヒコザルを解放するしかないのです。
さて。
ここまでがシンジの物語です。
その先の話もあるでしょう。
ジョーイから焦っていると指摘されたシンジ。
ヒコザルを解放するという選択も、もしやシンジの焦りのなせるわざ……という可能性もあり得るでしょうか?
今回の一言 §
EDが別のアレンジバージョンに。
今度はクリスマスっぽいアレンジ?
今度も良い曲です。ナイスアレンジ!