いずるさんより以下のようなメッセージを頂きました。
地球防衛軍の派閥抗争や軍事組織の中のヤマトという考察は新鮮でとても面白いです。古代だけがコスモゼロに乗る理由は、逆に何故「永遠に」ではCT-IIに乗ったのかという疑問にも、この考察で説明が付くのではないかと思いました。
ややっ。しまった。「永遠に」は見た回数が少ないので、鬼門なのに (笑)。
確かに、古代が慣れているという理由で彼がコスモゼロに乗っているとすれば、計画的に古代が乗るはずだった航海にしかコスモゼロは搭載されないことになります。そして、「永遠に」がそれに該当するとは思えません。「永遠に」ではヤマトの指揮を執るために山南艦長がいて、古代が艦長ないし艦長代理を行う予定だったとは考えられません。古代がヤマトに乗り組んだのは、たまたま地球脱出に成功したからに過ぎません。だから、古代のためにコスモゼロを積んでいることはあり得ないわけです。
ということは…… §
このことをよく考えると、とんでもない結論が出てきます。
つまり、「イカロスで準備されていたヤマトは、いつもの固定メンバーで運用されることを想定していなかった」ということです。
山南艦長の下に、真田ら少数の元乗組員を除けば、澪を始め、ニューフェースが揃うはずだったのではないかと。
真田が「ヤマトはここにある」と古代達に連絡したのは、ニューフェースを揃える前に地球が襲撃されて即戦力が必要だったからで、そうなるまでは連絡すらしていなかったわけです。
更に言えば…… §
ヤマト乗組員のレギュラーキャラではないが、本来ヤマトに乗り組むはずだった主要乗組員……ということを考えると、「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」の北野哲が連想されます。
「新たなる旅立ち」にしか登場せず、しかも戦闘班なのか運行班なのかもはっきりしない彼の立ち位置は明瞭ではありません。
しかし、上記のような話を絡めると何となく彼の立場が見えてきます。
つまり、「新たなる旅立ち」のヤマト出航の本来の目的は、第2世代のヤマト乗組員候補を第1世代乗組員に鍛えさせることにあったと考えられます。
そして、以下のような世代交代が想定されていたと考えると北野の立場が明確になります。
- 艦長: 沖田→山南
- 艦長代理(艦長補佐、副長): 古代→北野
- 戦闘機隊長: 加藤→坂本
艦長を補佐し、戦闘も航海も指導する立場を取る古代の後継者と位置づけるなら、北野はまさにその立場にあったと言えます。
しかし、「永遠に」においては、至極単純に「イカロスに行けなかった」ために、「イカロスに行けた」古代らに立場を奪われてしまいます。
ヤマトIII、完結編はなぜ古代が指揮したのか §
完結編については、当初ヤマトはデスラーの救援に出たわけで、デスラーと旧知の仲である古代が指揮した方が都合が良かったと考えられます。
ヤマトIIIの方は、何とも言えません。難しい航海になるのは目に見えていたので、もっと老練な艦長を乗せても良かったような気がします。あるいは、そういった艦長はアリゾナ、プリンス・オブ・ウェールズ、ビスマルク、ノーウィックに乗っていたのかも。最も旧式のヤマトにはあまり大きな期待は寄せられていなかったので、若い古代が艦長に就任できただけという可能性も。(ヤマトIIIの長所の1つは、ヤマト1艦だけに地球の運命をゆだねない大人の判断があるところ)
まとめ §
という駄文を書いてみましたが、信じてはいかんぞ! 映画も見直さないでうろ覚えの記憶で書き飛ばしただけだ!!