今日は、国立国会図書館開館60周年記念貴重書展 学ぶ・集う・楽しむに行ってきました。「国立国会図書館・第155回常設展示 すし~ふるさとの味~」で、実物の展示として終了すると書いたのは常設展であって、これは展示場所も異なる特別展です。
……そうです。まった異質な別物だったのです。実はその点を完全には理解しておらず、うっかり入館手続きを行ってカードを発行させてしまいました。ゲートの中に入ってから、「東京本館 新館1階展示室」の場所を調べると、なんとそれはゲートの外……。やむを得ず、そのままカードをゲートの機械に返却して行き直しました。
「本物」の重み §
しかし、展示される本物の貴重書の存在感の大きさは素晴らしいですね。
確かに、こういった古い書籍だけで過去を解き明かしたつもりになることの問題点も良く分かりますが、昔を知る大きな手がかりであることも間違いありません。
それにしても、室町時代あたりまで遡る貴重書がずらっと並ぶのは凄いです。注釈が書き込まれていたり、注釈書そのものも展示されていたり。
特に、『源氏物語』の注釈書である「源氏抄 (げんじしょう) 正徹著 文明11(1479)正広写」であるとか、「日本書紀 (にほんしょき) 巻1-2 舎人(とねり)親王奉勅撰 慶長4(1599)刊」などが面白いと感じました。
ただし、「面白い」というのは、単に「面白がっていただけ」の話で、意味を理解しているわけではありません。文章はほとんど読めません。しかし、このような書籍の存在そのものが面白いわけです。
その他の感想 §
良い目の肥やしになるお宝をタダで見せてくれるとは国会図書館も太っ腹です。
三の丸尚蔵館といい、本当に凄いものをお金を掛けずに見る手段はあるものです。