2008年12月27日
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春の小川 歌碑

Written By: 川俣 晶連絡先

 金も時間もありませんが、一応週に1回はどこかに行くというポリシーを遵守し、近場で金も掛からない春の小川の歌碑に行ってきました。

場所 §

写真・歌碑 §

春の小川 歌碑

写真・河骨川跡? §

河骨川跡?

能書き §

 春の小川という歌は有名ですが、その舞台となった場所がまさか東京のこんな市街地の中とは……という話はあちこちのサイトに書かれているので繰り返しません。歌碑があります。という話も有名です。私は、その有名な場所に今頃になってやっと訪問したに過ぎません。

 さて、なぜ存在を知ってすぐに訪問していないのか……といえば、小田急沿線はやや縁遠い存在だからです。そして、この歌碑は小田急の線路脇にあるのです。小田急沿線はけして遠くはないが、出向くのがややこしいのです。京王沿線であれば、おそらくもっと早く、現地に出掛けていたと思います。

 しかし……。

 実は「あること」に気付いてしまったのです。

 ここで「沿線」とは「ある路線の駅から気軽に徒歩で到達可能な範囲」と仮に定義づけておきましょう。このような定義を用いると、「沿線」とは排他的な概念ではないことになります。つまり、「A線の沿線である」という主張と、「B線の沿線である」という主張が同時に成り立つケースがあります。たとえば、下北沢は明らかに井の頭線の沿線であり、かつ、小田急の沿線です。

 このような「沿線の両立」は乗換駅だけで発生するわけではありません。たとえば、杉並区立高井戸第三小学校は、京王線桜上水駅だけでなく井の頭線西永福駅も容易に徒歩で移動できる圏内にあり、これを最寄り駅の1つと見なす場合があります。つまり、「沿線の両立」です。

 この概念を更に延長すると。東西線早稲田駅を最寄り駅とする漱石公園を、都営新宿線曙橋駅の沿線と見なすことも可能となります。それにより、実際に都営新宿線で漱石公園を訪問しました。通常、漱石公園のアクセス情報に都営新宿線の名前が出てくることはありません。もっと便利な駅がいくつもあるからです。しかし、都営新宿線でアクセスすることは、無理なく可能でもあるのです。

 さて。ここはまだ終着点ではありません。

 後もう一歩推し進めると、何と小田急線の線路脇にある春の小川の歌碑は京王線初台駅の徒歩圏内にあって、十分京王線沿線と見なしうることが分かってしまったのです。無理なく気楽に歩いていける距離です。

 更に、これが初台の土地勘を南方に拡大する好機であると気付いたので、急に乗り気になってしまいました。つまり、初台にアスキーがいた頃のあのビルの前の通り(山手通り)を更に南下した先を見に行くことにも繋がります。

 実際には、山手通りではなく1本西の道から行きましたが、そこも玉川上水跡を歩いたときに印象に残る道で、その先を歩くことができたのは良かったと思います。

玉川上水跡を長めながら半ラーメンと半チャーハン §

 ちなみに、初台駅の南側の出口から玉川上水跡を挟んだ位置にあるラーメンや(喜多方ラーメンだったか)で、玉川上水跡を見ながら昼食の半ラーメンと半チャーハンを食べました。別に良い光景というわけではありませんが、少しだけ良い気分です。

歌碑の感想 §

 道路の向かいに運動場があり、隣の線路を小田急線が軽やかに走っている光景は悪くないと思いました。ただ、ゴミの集積場がすぐ横にあるのはちょっとアレだったかも。

 ちなみに、根っからの都会人なので、「春の小川の現状がこうである」ということには、これといって感慨はありません。実際、他の場所でも典型的に見かける「よくある変化」でしかありません。たぶん、この歌碑の存在意義はそのような典型的な過去に気付く1つの契機なのでしょう。たとえば、この場所にのみ清流を復活させれば済む問題ではないだろうと思います。

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