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2009年02月13日
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河川水路史はトレンドか? タモリ倶楽部で「石神井川流路変更の謎」が!!

Written By: 川俣 晶連絡先

 実は全く関係ない別件のネットサーフィン中に気付いたのですが、以下のような番組が昨年の11月に放送されていたようです。タモリ倶楽部は全く見ない番組なので、気付くのが遅れました。

 チミンモラスイ? [タ]石神井川今昔より

タモリ倶楽部

テレビ朝日 2008年11月15日 00:15~

江川達也持ち込み企画

石神井川と石神井川の跡を歩く

【ロケ地】東京都北区王子本町

【出演】タモリ、矢作兼(おぎやはぎ)、小木博明(おぎやはぎ)、江川達也、芳賀啓氏(出版社之潮社長)

【ナレーター】武田広

【制作著作】テレビ朝日、田辺エージェンシー

【制作協力】ハウフルス

 まあ、タモリなら川の跡ぐらい歩くのはぎりぎり想定可能な範囲だろうと思います。しかし、私の想定範囲を超えていたのは以下の部分です。

さらにさらに、下流にくだり石神井川最重要ポイントに。

石神井川の謎

かつて不忍池まで流れていた、石神井川がいつどのようにして現在の流路にとるようになったのか?

江川さんの説としては、江戸時代に治水工事をおこなったというもの。

芳賀さんの解説としては、現在ははっきりしていないとのこと。

 つまり、この番組の焦点は、石神井川流路変更の謎というかなりマニアックな話題です。

 この「謎」は私の立場としては直接的に扱う範囲外だったので、バックグラウンドの予備知識として持っているだけでしたが、興味深い対象として意識されていた話題の1つでもあります。

 地形を見る限り、どう見ても石神井側は王子で南にターンして不忍池方面に流れていたとしか思えません。しかし、実際には高地を貫いて東に抜けています。これが人為的な工事によるものか、自然の出来事によるのか、どうもはっきりしないようです。

 そこで諸説入り乱れる「歴史のロマン」が発生するのは自然だとは思いますが、もともと歴史の世界では注目を集めにくい河川というジャンルです。これはコアなマニアに限定された狭い世界の話だと思っていました。

 それがテレビで取り上げられる話題になったとは。

 ちなみに、タモリ倶楽部といえば鉄道ネタで有名ですが、それと対比して評価するなら、割と世間から存在が認知されている鉄道ネタに近いレベルで一般に通るネタとして「石神井川の謎」が扱われたことが推定されます。

時代のトレンドなのか? §

 加瀬竜哉さんの「NHK 熱中時間 暗渠熱中人」が10回も放送されれたこと(私は2回も見た)。初回放送が、これも2008年秋であり、時期が近いことを考えると、もしかしたら「河川水路の過去像」を「暗渠や跡地を歩く」という手法を通して「模索・推理・解明」していく趣味は、主に2008年秋以降に1つの社会的小トレンドとして成立しているのではないか……という気がしてきました。

 とすれば、「他人のことなど知ったことではない。おいらはおいらの趣味を行く」としてやっていた自分の水路趣味も、実はトレンドの先取りであったのかもしれません。(もちろん、自分が開拓者であるとは言いません。自分は開拓者の背中を追う追従者の立場でしかありません)

 あるいは、私自身が書いた文章が、このような趣味のネット上での盛り上がりの一部を構成して、トレンド生成の背中を押していた、という可能性も考えられます。

野望へまた一歩 §

 これで、TVクルーを引き連れて下高井戸分水跡地を歩くという野望が根拠のない夢想から、根拠のある夢想に変わった感がありますね。

 って、それでもしょせん「夢想」のレベルかい (笑。

余談・王子の面白さ §

 実は、王子というのはけっこう好きな場所で、一時期はよく行きました。飛鳥山公園の3博物館は全て見ています。起伏は多いし、都電は路面を走っているし、川はあるし、公園には都電と蒸気機関車も展示されているし、面白い場所です。そういう意味でも、実は「石神井川流路変更の謎」は面白いと思っています。

追記 §

 しかし、「かつて源流は、小平市の鈴木小学校近辺にまで達し、それはさらに玉川上水系の分水である鈴木用水、廻田用水、小平用水、田無用水につながっていた。」(WikiPediaより)といった記述や、かつての流路には歴史が気になる不忍池がある等を含めて考えれば、私も石神井川にもっと興味を持つべきだったのかも。

 ちなみに、引用先サイトの「チミンモラスイ」というタイトルは「トントカイモ」や「スナミ」や「リトニイ」の親戚ですね。思わず本来の綴りが何かを確認してしまいました。1970年代からある「カナロック」表記です。

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