Written By: 川俣 晶
実は、今日見ておかないと見る時間が無いと気付いて日本大学文理学部資料館「日本の書物 かたち・とじかた」を見てきました。徒歩圏内の楽勝ゾーンですので、本当に片手間。
装丁や書形などの変遷や分類を実物を使って説明されていました。
確かに「古活字本」などは他所でも見たことがあるし、書物の変遷の歴史の概要も知っていました。しかし、綴じ方や書形の詳細な分類などは、あまり見ていなかった気がします。
あらためて、基礎を学んだ気がします。
見終わって思ったのは、電子出版というジャンルが忌み嫌われる要因の1つは、こういった書物の(内容ではなく)装丁等の長い歴史や屈折や紆余曲折に対する敬意の欠如ではないか、という気がしました。単純にテキストデータにすればいいわけでもないし、スキャンすれば良いわけでもありません。
もちろん、電子出版が無意味、という意味ではありません。電子出版関係者の多くが、無邪気に脳天気すぎ、こういった伝統を背負って後継者になる覚悟が感じられない……ということなのだろうと感じました。
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