2009年05月30日
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めぐろ歴史資料館・内藤コレクション展1

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日はめぐろ歴史資料館へ行ってきました。内藤コレクション展1を開催していたので、常設展と共に見てきました。

経緯 §

 東京23区の郷土 歴史の資料館 博物館一覧に対して匿名で以下のようなメッセージが来ました。

目黒区守屋教育会館郷土資料室は昨年9月より場所を移動し、目黒区めぐろ歴史資料館と

してリニューアルオープンしています。

 これは個人的にたいへん衝撃的でした。

 まず前提として、リンク先の個々の施設のサイトは、定期的にチェックしているわけではありません。何年も見ていないサイトも珍しくありません。ですから、何か大きな変化があっても見落とす可能性があります。とはいえ、少なくとも東京23区の歴史資料館に限って言えばせいぜいリニューアル(足立区立郷土博物館が最近リニューアルしたと記憶)、最大の出来事は施設そのものの改築(白根記念 渋谷区郷土博物館・文学館が該当)と思っていました。

 しかし、これは場所の移転を含みます。これがまず予想外の衝撃その1。

 しかも場所が中目黒。かつて下高井戸と中目黒は玉電の線路でつながっていた!!と気付いて驚いたばかりの中目黒です。衝撃その2。

 その上、場所は川の資料館 (目黒川船入場) のすぐ近くです。川の資料館に行ったとき、遠回りして帰りましたが、遠回りする経路を変えれば寄ることができるほどの近さです。これが衝撃その3。

 更に追い打ちとなったのは、めぐろ歴史資料館のオープンは2008年9月21日で、私が川の資料館を訪問したのは2008年9月27日だったこと。オープンして1週間も経っていない施設が目の前に存在したことに気付かないでうろうろしていたことになります。衝撃その4。

 これは是非とも行かねばならないと思いました。

 まずは東京23区の郷土 歴史の資料館 博物館一覧の内容を訂正。

 そして行ってみました。

 おおむね了解したので、もう衝撃は終わりだと思っていました。しかし甘かった!

めぐろ歴史資料館 §

めぐろ歴史資料館

 場所は元学校の建物内です。

 こういう場所は珍しくなく、特に都下の歴史資料館ではよく見かけます。

 ところが、実際に出向いてみると徹底的に内装が作り直されていて、外から見ると学校の建物に見えますが、中身は完全に「普通の歴史資料館」そのものです。学校らしいムードはほとんど消されています。これが衝撃その5。

 同じ学校の建物を使っていても、スケールが違います。

内藤コレクション展1 §

 東北地方の縄文土器や石器、朝鮮半島の高句麗の遺物などが展示されていました。ただ、特に目を引いたのは木を切って山を降ろす過程を描いた版画でした。仕掛け、工夫、人力を用いて木材を山から降ろす過程は興味深いと思いました。

新富士遺跡 §

 だがしかし。まだ甘かった!

 実は、ここには「他に歴史資料館にはまず無い」ような凄い展示があったのです!

 それは、新富士遺跡です。

 以下、いい加減にうろ覚えの記憶で書きます。正確には現地に行って展示を確認して下さい。

 富士講の信仰は富士山にあるわけですが、富士山を模した人工的な小さな山を築くことも行われていたといいます。その中に、目黒新富士と呼ばれるものもあります。

 この信仰では胎内洞穴が重要な意味を持ち、富士山では実際にその中に入るとされます。しかし、富士山を模した山では入り口を模しただけで、実際に穴は掘らないといいます。ところが、この目黒新富士では最近、胎内洞穴が存在することが発見されたと言います。

 そして、ここでは3DCGの動画で内部を見せる画面や、一部の壁面を模した実物大の壁など、詳細な情報が展示されています。

 これは参った!

 本当に面白いよ!

 他のどこでも見たことないよ!

 まさに大衝撃です。

 場所はここかな? (これほど近くなら、帰りに寄っても良かったか)

帰りに…… §

 地図で中目黒駅のすぐ近くに目黒川と蛇崩川の合流点があることは確認していたので、帰りはそこをまわりました。

 蛇崩川の方は傾斜路になっていて、水位が違っているらしいのが印象的でしたが、蛇崩川は水が流れていませんでした。(2009/05/31追記: 実際は下水道よりの雨水の排水路になっていて、水量が増えた場合のみ流れる構造になっているようです)

目黒川と蛇崩川の合流点

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