昨日は、サルマルさん主催の鉄塔ウォークに参加してきました。
いわゆるカタカナの「ドボク系」の方々とご一緒させていただきました。たとえば、「工場萌え」の大山顕さんのような人が10人以上集まったわけです。趣味も、工場、ジャンクション、団地、水門、ガソリンスタンドなど多様です。
しかし今日は鉄塔ウォークです。
京王線仙川駅改札口から千歳変電所へ歩き、そこから千歳烏山駅に戻る行程で予定では3時間とされていましたが、かなり超過しました。暑さにやられて、かなりハードな内容でした。
おおまかなメニュー内容は以下の通りでした。
- 京王線がかつて軌道上に特別高圧線を併架していた痕跡の見物
- 東京電力 川世線に沿って北上。川世線の57号から63号鉄塔
- 千歳変電所の鉄塔を観察
- 川世線と千南線
- 中富線と北歳線
- 北多摩線と高井戸線
- 和田堀線と北烏山線 (ゼロ号鉄塔)
- 北堀線
- 北堀線を少したどる
お馴染みの北堀線の1~2号鉄塔を見ることができたのは収穫でした。
だがしかし §
初対面の人ばかりなので、積極的に話しかけて雑談をする価値はあったと思います。ところが、サルマルさんはほとんど意識していないと思いますが、歩く場所そのものが面白いのです。
起伏の大きな場所、不自然に幅が変化する道路、かすかな、あるいは明瞭な水路の痕跡、あるいは開渠、橋など。周囲を見るのに忙しく、話をするどころではありません。
千歳変電所も、西側に沿った道はおそらく水路跡です。更に、この道は千歳変電所北西端の道路を越えたところで立ち入り禁止状態になって続いています。
また、北堀線2号鉄塔では、全員が鉄塔を見ている中で1人だけ私は脇の小さな公園の注目していました。
おそらくここから南に向かって水路跡が存在したと思います。少し南にある公園や、更にその南にある歩道は整理された水路跡の最終形かもしれません。
全く予習もできていないし、時間がないので復習もできていませんが、とりあえず違うものを見てしまったことは事実でしょう。
ちなみに、このあたりは世田谷区と調布市の境界にあり、境界ラインも入り組んでいます。この点も整理がついていません。
とりあえず、いずれじっくり時間を掛けて整理してみましょう。
感想 §
実は工場もジャンクションも団地も水門も分かりますが、ガソリンスタンド趣味は全く分からなかったので、詳しく聞いてしまいました。本来建物があるはずの場所に建物がなく地下にタンクがあって反転した存在である点が魅力なのだそうです。地下のことまで考えたことはなかったので、なるほどと思いました。
ほかに、鳩観察が趣味という方がいましたが、これは心情的に良く分かりました。鳩を見に行くことはありませんが、鳩が見えるときに眺めることを拒否したことはありませ。
付け足しの余談 §
千歳変電所では鉄塔の下に巨大なコイルがぶら下がっていました。これは、過去に送電線を使って通信を行っていた際に、通信に使う周波数成分をカットするためのものだそうです。
電灯線でネットワークを行うデバイスの元祖的存在……とみな受け止めたようですが、そこで頭がクラクラしたのはたぶん暑さのせいでしょう。
コイルとコンデンサで高周波成分と低周波成分を分けるなど、遠い昔からある電子回路設計の基本中の基本であり、なんら画期的でも先進的でもありません。しかし、昔を知らない「子供達」は「自分たちこそが最先端の基準」という感覚なのでしょう。いやこれは彼らの感覚の問題ではなく、彼らを含む文化的集団の典型的な受け止め方なのでしょう。