いやこれは参りました。
神田川の秋葉原付近に掛かる万世橋の下に、かつてトイレだった遺構が残されているそうです。しかも、両岸の下に2つも。
我が目で見て驚きです。
南岸(写真2つめ)の方は上に公衆トイレが設置され、入り口は良く分かりません。しかし、北岸(写真1つめ)の方はきっちり降りていく階段が残されていて、柵で入れないとはいえ何かがあることは見たら分かります。しかし、今まで全く気づいていませんでした。
ちなみに、窓があることで施設の場所は分かると思いますが、北岸(写真1つめ)には暗渠の出口も見えます。これは、下水道台帳によると下水道真島町幹線(雨水幹線、雨水吐幹線、放流渠)の出口のようです。これも古そうです。
思い出を振り返ると §
秋葉原に通った時期は生涯に複数あります。(ただし、萌えの街となったあとで通ったことはない)
特に、いわゆるDOS/Vブームの頃は、都営新宿線の小川町の駅で降りて、小川町駅近くにあったQualestに立ち寄ったり、交通博物館前でD51と0系新幹線を見たりしながら、万世橋を渡って秋葉原に行くのが定番ルートでした。
それなのに、こんなに面白いものを見落とすとは……と思ってよく考えてみると。
あの頃は、万世橋の西側をいつも通っていました。しかし、これは東側にあります。ということは、いくら万世橋を歩いても気づくことはできないことになります。
奥が深い世界です。
佐久間橋遺構 §
ついでに、前から気になっていた佐久間橋遺構も見てきました。
どういう橋であるかは「goo明治地図で見る明治時代の「秋葉原駅=日本鉄道會社貨物取扱所」」で言及した以下の地図を見れば一目瞭然。
秋葉原駅は、本来神田川の水運と連絡するための貨物専用駅として作られたもので、船と鉄道を連絡するための施設がありました。そこに入るための水路をまたぐ橋が佐久間橋で、ここにある小さな公園は水路跡そのものにあたることになります。
いやー、昔からここにある小さな公園が意味不明で疑問に思っていましたが、これですっきり解決です。
しかし、このあたりも昔はよく歩いたはずなのに、この欄干遺構を意識したことはありません。人間の注意力は、大したものではありませんね。