どうもテレビが面白くなってきた感じがあります。ブラタモリの面白さは、これまでの普通のテレビにはあまり見かけなかったタイプではないかと思います。
ブラタモリ「銀座」 §
ビルの谷間に残る道という部分はエキサイティングでした。まさか、こういう面白いものが残っているとは。銀座には興味があまり沸かない……と思っていましたが、終わってみると非常に面白かったのが意外です。
ブラタモリ「二子玉川」 §
録画してあったものの、二子玉川はほとんど知らないので放置されていました。しかし、あとから見て驚き。川から遠い堤防って、これ実際に見たことありますよ! そうか、あれなのか! アレにそういういわれがあったのか!
しかも、オフィスの床をはがすとボーリング場の施設が残っているといった見せ方も、面白すぎ。
結局、楽しめるはずがないと思った「二子玉川」でも、驚くほど楽しめてしまいました。うーむ、ブラタモリおそるべし。
ブラタモリの面白さとは §
- 切り口がマニアックである
- マニアックではあるが、あくまで斬り込む角度が常識とずれているだけで、切って見える光景は普遍性があり、誰にでも分かる (=分かりやすい意外性がある)
- 一般人が歩いているだけでは見られないものも、テレビの取材という特権性を活かして見せてくれる (自分で見に行くことでは得られない価値)
- ちょっと知っている程度のマニアから見ても、思いも寄らないネタが含まれる
空から日本を見てみよう「神田川 河口から源流へ」 §
見る気はなかったのに見てしまいました。
ブラタモリが表の見所なら、「空から日本を見てみよう」は裏の見所かもしれません。さて、「神田川 河口から源流へ」はその名の通りの内容ですが、船宿街となっている神田川終点から井の頭公園までほぼ全体を空撮で遡上します。その際、普通なら飛ばされるはずの下高井戸も飛ばされないでしっかりと画面に見えました。しかも、塚山公園では地上に降りて、再現住居内の人形に話しかけるという見所まで。下高井戸グラウンドは通過時に名前を読み上げてくれたし。かなりマニアック。
しかし、特に意外だったのは高井戸に相撲部屋があるという話です。この部屋の周囲の道はかなり歩いているのに、まったく気づいていませんでした。このあたりは、相撲は私の興味領域とずれているので、完全に見落としていました。
これが芝田山部屋です。
芝田山部屋の力士の対戦を見たら、これからは応援してしまうかも。
カテリーナ §
「空から日本を見てみよう」の番組内で芝田山部屋の親方がスイーツを食していた店のスイーツを食べてみたい、と母が言うので、たぶんここだろうと浜田山のカテリーナに行ってケーキを2つ購入。季節限定だというマロンのケーキです。
オリンピック高井戸店に行った帰りにかなり寄り道して買ったので、へとへとになり、お腹も空いていたので、帰ってすぐ食してみると、美味しいことに驚かされました。深みがあって上品で、全く悪い気持ちが残りません。まさか、浜田山の駅のすぐ近くに、こういう店があるとは。
(しかし、かなり高価なのだ。そうそう気軽には買えないぞ)
テレビを切っ掛けに身近な世界が広がりました。
しかし、まだ終わりではなかった §
これで終わりだと思うのは早とちりでした。
実は、浜田山周辺のスイーツについてチェックを入れ直しているときに、更にとんでもない爆弾が。
となりのトトロ型のシュークリームを売っている白髭(しろひげ)のシュークリーム工房という店が存在するというのです。まさか無邪気で素朴な人たちが著作権も知らずに作って売ってしまったのか! と思いましたが、サイトを見に行くと宮崎駿の手によると思われるイラストがあり、どうやらオフィシャルのお墨付きがあるらしいことが分かりました。
しかし、これが最大の驚きというわけではありません。
実は、2009/10/28と2009/10/30にオリンピック高井戸店に行ったばかりです。裏道を研究して最短経路で歩いたので、南から回り込んでオリンピック高井戸店の正面に出るような経路で歩いていました。そして、地図を見ると、その回り込む角のところに、この白髭(しろひげ)のシュークリーム工房が存在していたのです!
なんてこった!
2回も歩いたばかりの場所に、そういう店があることに全く気づかなかったとは!
これは心底驚かされました。
結論 §
- テレビは馬鹿にできない (ただし番組は選ぶ必要がある)
- 徒歩圏内にも探せば驚くことがいくつもある
- 浜田山は奥が深い