このコーナーは、この私、徳川太助がお送りいたします。
さて、まだヤマト復活が決まる前、とある宇宙空母の艤装員をしておりました。その現場には何とも言えない白い生き物がいました。みんな、何とは無しにプルーと呼んでいました。
その白い生き物ですが、なぜか私になついて、日記を付けると言い出しました。
なに、日記にタイトルを書きたい?
オレの名前も書きたい?
でも太助は難しいから1文字にしたいって? いいよいいよ
プルーの太日記ね。
って、おい、点の場所が書き間違ってるぞ。
それじゃ、プルーの犬日記じゃないか!
おいおい、更にまだ何か書くのか!?
って、艤装中の宇宙空母に何を書いてるんだ。
え? 「あ」だって?
そこに、真田さんが来たのですよ。
「うーん、素晴らしい「あ」だ」
「プルーという何かの生き物が書いてしまったのです。すみません」
「よし。この空母はプルーのあ、と呼ぶことにしよう」
「ちょっと、真田さん! 科学局長官として命名権があるとはいえ、それは命名規則に反します! ひらがなは使えません!」
「ん? そうか。じゃあ、ブルーノアとしておこうか」
「そんな、わざわざエンジンを取りに行かないと飛び立てないような名前に……」
「ところで、この「あ」は立派だからケットシェルターもとい旧地球防衛軍のシェルターに飾っておこう」
「そんな職権乱用な」
「そうそう。古代みたいな男が無茶をして波動砲を撃ちそうだからこの空母の波動砲は特に壊れにくいように強化しておこう」
「え? まさか、この空母に古代艦長が乗り込むことが内定しているのですか?」
「いや。何となくそう思っただけなんだ」
「え、何かプルーが言ってます。艦載機隊の隊長に、加藤なんてどうかと言ってます」
「ほほう。加藤の弟の弟か?」
「いえ、グリフォン加藤です」
「スカートめくりしそうな名前だな」
「弱そうですね」
「ははは。どうせ敵などいないし、艦載機も飾りだ」
「正体不明の敵からいきなり攻撃されたらどうするんですか!」
「よし、そのために極秘にヤマトも再生だ!」
「ホントはヤマトを再生したいだけなんでしょ?」
「いや、いざという場合の保険だよ」
「敵などいないと言ったばかりなのに!」
※ FAIRY TAIL 19巻購入記念に