昨日のケロロ軍曹を見てぶっ飛んだのは、2つのドラマが完全に平行して存在していたこと。
それをGというマークで隠すことで上手く摺り合わせてしまった点も良いでしょう。
つまり、この点を含め、これまでのウェットルキングのような特撮話のエピソードとは一線を画していると思いますが。
実ははたと思ったのだ §
ウェットルキングの系統のエピソードは、ジャンボーグなどのTV特撮のネタが多かったわけです。そもそも、大傑作(だと勝手に思っている)「決戦!第三大臼歯 であります」からして、ガンダムと見せかけてセブンであって、超ダリーというわけですが。しかし、そういうTV特撮のネタではなく、「やっぱり映画っていいですね。では、さよなら、さよなら、さよなら」という感じで思いっきりGの世界を使ってくるというのは、やはり「超劇場版のケロロも見に来てね! もちろん劇場にね!」というメッセージ性が想定されますが、それだけではありません。
実は、「劇場こそがアニメの主戦場」ということで、「どうせ待ってればTVでやるからいいや」ではなく「ぜひとも劇場に足を運びたくなるような」作品を「TVでも」作り始めたのではないかと。
つまり、劇場版の意味合いが大きく変化しつつあるのではないかと。
- 昔: TV見たらDVDも買ってね。それでも満足できない人は劇場へ行こう! 劇場版はファン・サービスのスペシャルだよ!
- 今: TVは前座。メインディッシュは劇場でね! 劇場版こそいちばん美味しいよ! TV見てない人はいきなり劇場行っても、ちゃんとした映画だから平気だよ!
オマケ §
いや、見ていて劇場に行きたくなったのは本当なのだ。Gの映画など、劇場で見た本数はごく僅かなのにね。でも、TVで見たFINAL WARSは凄く面白かったよ!
というわけで、過去のケロロ映画が良かったのも事実であるし、やはり次の映画は劇場で見ないとダメかな。
ちなみに劇場版の意味が「ファン・サービス」(知らない人が見ても意味不明)から「メインディッシュ」(単体で独立した映画として観賞できて金が取れる)に変化しているという点は、実はケロロの劇場版では以前からかなり有自覚的ではないかという気もします。つまり、キャラや設定を使ってはいても、独立性の高い作品作りをしています。
余談 §
「で、結局Gという言葉の持つ意味とは?」
「ケロロといえば、アレしかないでしょ! サンライズだし!」
「アレってなに?」
「ガ○ダム!」
それも違います……(by ナレーション)
余談2 §
「で、結局劇場で見たゴジラ映画ってなに?」
「ゴジラvsモスラとか」
「ああ、モスラ対ゴジラ」
「ちがーう! ゴジラvsモスラ」
「えーと、何か違うの?」
「ぜんぜん別の映画なの!」
「マニアの言ってることは分かりません!」
あ、でもモスラ対ゴジラも見てますよ。TVでだけど。
あれ、ゴジラって書いちゃった。