確定申告は3月15日までです。
というわけで、思い出すのは杉並税務署です。わざわざ行ったこともあります。
航空写真で善福寺川北岸の団地をチェックしている時に、杉並税務署に近いことに気付きました。そして、杉並税務署から南に傾斜を下ったら何があるか気になっていたことを思い出しました。もう1つ、もっと現実的に笹塚から新中野まで歩いた実績から、杉並税務署のあたりから南に歩いて井の頭線まで歩くことも現実的に可能と思えてきました。
そこで、チェックしたところ、その場合の目的地は浜田山駅が妥当と分かってきました。
浜田山駅といえば、徒歩圏内であり、かつては「高井戸町」の一部であったこともある場所です。
つまり、阿佐ヶ谷は電車で行こうと思うと新宿周りで遠くなるだけで、実際は隣接した世界であることがよく分かりました。
言い換えれば、以下のようになります。
- 淀橋以西に着目する限り、青梅街道とは神田川とその支流である善福寺川の北岸を通る道である
- 永福町以西に着目する限り、井の頭通りとは神田川と善福寺川の中間の稜線に沿った道である
- 甲州街道とはこれらの水系の全てに対して南側に存在する道である
だから、うちのすぐ近くを流れている神田川の支流に近いと思えば、阿佐ヶ谷はすぐ近く。更に荻窪も近いわけです。
いや、今更何を言っていると思われるかも知れませんが、これは「杉並区」成立に取って意味がある認識かも知れません。つまり「杉並区」を、遠く離れた杉並の人たちが中心になって成立した区であり、異質なる下高井戸は辺境でしかないと考えるか、それとも隣接した同質の文化圏の中心点をどこに位置づけるかの争いがあった、と考えるかで認識が大きく変わります。
おそらく、神田川北岸文化と、善福寺川北岸文化は同じような「高井戸丸太」文化圏に属し、高井戸から阿佐ヶ谷までは1つの文化圏と考えて良いような気がします。そして、「杉」並の名称もここに遠因があるとすれば、実はこの地域こそが杉並区の中心であるとも言えます。
現在は鉄道のおかげで地域が分断され、しかも神田川南岸側に住んでいる私は更に縁遠い話ではありますが。それゆえに見えにくかった話が繋がってきた感じです。