『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE RED ゼロのスタートウィンクル』(ふう、長い)を見てきました。強引にスケジュールをねじ込んで。
タイトル §
超・電王トリロジーは全て主役の名前がタイトルに織り込んであるわけですね。だから、「ゼロのスタートウィンクル」の最初の4文字だけ読むと「ゼロノス」。
本編 §
ゼロノスの話を延々とやるのかと思ったら、結局電王の出番も多く、結局大筋では「いつもの電王」的な話になっています。イマジンがいて、契約した人間がいて、事件が起こり、ドタバタしながら超電王がイマジンを倒すという流れは全く同じ。
ところが、今回の映画の最大の見せ場は、暴走するトラックから愛理を助ける侑斗であり、「いつもの電王」を期待する客を裏切らないと同時に、それを大きく裏切ってくれます。だから、イマジンを倒しても映画は終わらないわけですね。愛理と侑斗の関係に決着が付いて始めて映画が終われるわけです。
しかし §
- 自転車で登場するモモタロス
- 浮浪者に混じって出てくるモモタロス
- 労務者姿で働くみなさん
このあたりも良かったですね。
中でも、特に愛理と侑斗がコーヒーを飲むシーンが良かった!
オマケ §
「今回は痛感したよ」
「何を?」
「だからさ。一応ライダーと名前が付いてるのだから、悪い怪人を倒して終わると思うじゃないか」
「うん」
「でも、実際は怪人を倒す話ではなく、ラブロマンスの話なんだよ」
「えっ?」
「だからさ。ストーリーの都合上、出てきたイマジンは倒されるけど、それは映画の終わりを意味しないし、まして主役のゼロノスではなく超電王がやってしまう」
「それで?」
「だから、映画館っていうのはオレが見たいものを見にいく場所ではなく、作り手が見せたいものを見にいく場所なんだよ」
「なるほど」
「だから、ラブロマンスの甘い映画だったのは少々意外だが、むしろそれを受け止める資質が問われたのだと思う」
「それで受け止められたの?」
「うん。ヒロインとしてはもっと年下で活発な方が好みだが、愛理救出の時に見つめ合う2人とか凄く良かったよ」
「これはこれで良かったということだね」
「うん。それにまだ3部作の1作目を見たに過ぎない。結論は3本見るまで出せないだろう」
「そうか。まだ始まったばかりか」