従来、dynabook RX1を使用していて、後継機はRX2かその後継機種と決めていました。しかし、RXシリーズは高価すぎてなかなか買えません。しかし、RX2はRX1の不満点が全て解消されているという話を聞いていたので、できればRX2が欲しいという気持ちは強くありました。大いなる矛盾です。
これまでのあらすじ §
しかし、現行のRX1に複数の問題が起きるようになりました。
- キーボード故障 (なぜかコントロールキーが利かないことがある)
- 電源ケーブルの接続部分が差し込まれているにも関わらずAC通電を認識しないことがある
- CPUが高負荷になって動作が遅くなることがある (音楽再生が途切れ途切れになる等)
最後の1つはソフトの再インストールで対処できる可能性はありますが、残り2つはハードの問題です。(コントロールキーの問題は別環境を立ち上げても同じように利かないことを確認済み)
問題はここで2つの選択肢しか残らないことです。
しかし、前回のdynabook SS S8の修理で凄い金額を取られた経験からして、不満の残るRX1を直す金があったらRX2購入資金にまわした方が良いと考えていました。(キーボードだけでかなり高価な交換になることが容易に予想された。某修理サイトでキーボードだけで1万7千円という数字が出ていたと思う)
それとは別に、BD再生環境を何とかしないという状況がありました。これは当初PS3+HDMI端子付きTVの導入という方法で乗り切る予定でした。しかし、具体的にPS3をゲーム機として使う予定は何もありませんでした。
dynabook Qosmio V65W/80LWという衝撃 §
そのような状況である日、たまたま東芝のサイトを見ているときに(RX1ユーザーだからたまに見るのだ)、ある製品に気づきました。
- dynabook Qosmio V65W/80LW
クーポンの割引で驚くほど安い値段でありながら、BDドライブが付いているAVノートです。しかも、地デジチューナーまで。
心がグラッと動いたのですが、その場は何もせずにスルーしました。
ところが、気になってその製品の販売ページをブックマークしておき、あとで見てみると、クーポンの割引が終了して数日後、再度新しい割引が始まりました。しかも、クーポンの割引が更に上がってる! (39000円引きが49000円引きになっていた)
ちなみに、「割引率が大きいのは新型の後継機が出るから」という事情は途中で分かってきました。
最終的に悩みましたが、PS3+HDMI端子付きTVを取りやめて、残った金額は清水の舞台から飛び降りると思えば出せる金額です。
最後に残った問題は重量がけっこうかさむことです。RX1は1kgぐらいですが、これは3kgぐらいです。しかし、RX1を屋外に持ち出すといっても、実際には仕事場に持って行って、メインマシンの再インストール中に仕事用に使う等の用途が主であり、軽さはどちらかといえば「部屋で自由な姿勢で使える」ことのメリットが多いし、直射日光が当たっても見やすい反透過型液晶も、屋内利用が主であればあまり意味がありません。それに何より、重量さえ妥協できれば安くなってパワーも上がるというのは明らかなので、ここは重量を妥協することにしました。
さて、問題は機種選定です。値引きされた旧型を買うか、あまり値引きされていない新型を買うか。新型はほとんど全ての面でパワーアップしています。特にBD再生時には旧型の1,366×768では十分ではなく、新型の1,920×1,080の価値が光るところです。
しかし、旧型は3kg。新型は5kgです。最悪の場合に持ち出すことを考えると3kgは限界領域。車で移動する人は5kgでも平気でしょうが、電車で移動する場合は3kgでもかなり重い領域に入ります。(ちなみに、たいていの場合他にも荷物があるので、ノートの重さだけでは済まない)
どちらにしても、最終的にHDMI対応のテレビをいつかの時点で買う必要があるだろう、と思えば、将来はそれに接続してフル解像度で見られるとして、今は妥協していてもいいだろうと考えて旧型に決断。
発注と到着 §
6/22の夜、Webで発注。クレジットカードなので、入金確認の手順は基本的に無く、翌日夕方に納期確認メールが来て6/24の朝には届きました。かなり迅速です。
(まあ、旧型の在庫は早く処分したいのでしょうけど)
第1印象 §
箱はけっこうスマート。
本体もけっこう大きく、RX1の感覚ではジャンボサイズ。でもスマート。イルミネーションも綺麗だし。(特にパッドの上の乳白色の光るライン)
電源を入れると、そのままセットアップが始まって「あれあれ? 32/64の選択は?」と思ったら32bitのWindows 7 Home Premiumでした。リカバリを行わないと64にならないようです。32のテストの便利だから、という理由でRX1は32のWindows 7を入れていましたが、メモリ4GBの新型なら64を試してみようと思ってすぐリカバリ。0キーを押しながら電源を入れるとHDDのリカバリ領域のメニューに入れました。
というわけで、現在はその作業中。(仕事が終わってから設定しようと思わないで、仕事場に持ってきて脇に置いてセットアップしていて良かった。かなり時間が掛かるので)
ちなみに、このマシンが64bit OSで上手く行くかは分かりません。(64bit Windowsそのものは既に仕事場で常用中だが)
それから、入力デバイスの吟味がきちんとできないままオーダーしてしまったのが後悔なのですが、それは杞憂でした。キーボードのレイアウトが込み入っているのはノートPCの宿命みたいなもので、これはもう問題にしません。しかし、テンキーとフルキーの間に僅かな空間を残していることや、Enterキーが大きいこと、矢印キーが他のキーと連続して配置されていない (やや独立している) ことなど、「あ、分かってるね」と思えます。押した感触も悪くありません。またPGUPとPGDOWNが一番右上に上下に並んでいるのも分かってますね。効率よくスクロールさせて文書を読むときなど、よく活躍するキーでありながら、割とノートPCのキーボードではないがしろにされがちです。この位置にあれば、確実に手で場所を探り当てられます。
またRX1で問題だったパッドのボタンも軽くて押しやすいので、問題ありません。RX1ではボタンがほとんど使えないのでタップ操作を有効にして使っていましたが、これが誤認識の塊であり、「クリックしたつもりがないのに押されていた」という事故が多発。文字入力中にタップを認識しない設定にして改善されましたが、これはローカル環境でしか有効ではなく、リモートデスクトップで接続したPCの操作を行っている場合はやはり誤クリック認識多発。これは新型で改善できそうです。
それから、意外と音質が良いので、「音楽を流しておく」というRX1時代にはやっていなかった用途に使う可能性も。
地デジチューナー機能は今のところ本格的に利用する予定なし。テスト的に試してみてその後で決めます。
まとめ §
- AVノートを買うのは始めてであり、まだまだ未知である
- 3kgもあるノートPCは、「フットワーク派」としては98note NS20以来となるが、「お供にPCを連れていないフットワーク派」にはもともと重さはあまり関係なかったのかも
- CATVのSTBはあるが、それを除けばB-CASカードの付いた機器は始めて (地デジチューナーも)
- 全般的には好感している
- けっこう無理な買い物を「えいや」でしてしまったが、お金の心配は後にまわそう (このタイミングで大きな買い物をす予定は無かったのだ)
- RX3が発表されてしまい、本当なら「これこそ、私が万難を排して買うべき機種」だったのかもしれないが、とりあえず忘れておこう
- システムのリカバリはとてもなく時間が掛かる。リカバリを始めた後でこの文章を書き始めたが、書き終わった時点でリバカリはまだ終わっていない
余談 §
ちなみに、今朝は充電していたiPod touchをUSBから外すと急に軽くなるという現象に遭遇。昨晩、iPod touchのアップデートをやったからでしょうかね。ちなみに、原因は分かりません。そういう現象に遭遇しただけですが、実は偶然そうなっただけかもしれません。
実際、Qosmioを見ていると「綺麗で格好いいよね」と素直に思えますが、iPod touchを見ても「これ本当にかっこいいの?」としか思えません。しかし、徐々に分かってきました。Qosmioは実際に利用されることが前提のデザインであり、マスコミでの宣伝よりも「実際に手にしたユーザーがそれを実感できる」方法論で作られています。
というわけで、別に東芝製品の全てが良いと主張する気は無いものの、今のところQosmioは好感を持ってます。
余談2・Cドライブ問題 §
もう1つだけ追加して書いておくと、Qosmioの初期設定でCドライブが大きめに確保されているのはいいですね。Cドライブにゆとりが少ないとWindowsUpdateで破綻します。実際に古いVAIOでそいうい例にいくつも遭遇しています。スワップファイルを他にドライブに持って行くのは当然として、使わないアプリもどんどん消していかないと容量不足でWindowsUpdateできなくなります。