「復活編のヤマトも実は大型航空機かもしれないと気づいた」
「どうして?」
「ヤマトのメインパイロットが、そのまま艦載機を操縦して出撃してしまう」
「つまり、コンバージョン可能ということだね」
「スキルとしては同じなのかもしれない」
「そうか。操艦じゃなくて航空機操縦の天才だとすると、2つが容易に両立するわけだね」
「しかし、そうすると復活編は純粋な海派の作品という解釈が揺らいでしまう」
「そうか。そこが問題なのか」
「だが他にもある」
「というと?」
「コスモゼロを操縦していた古代君も、実はヤマトを操縦できる」
「えっ?」
「実は、よく考えると古代君がヤマトを動かした事例は多い。さらばで島が来る前と、島が降りた後は古代がヤマトを操縦している。復活編も古代が操縦しているシーンがある」
「そうか、出発の時は島が来ておまえには無理だよというけど、最後の特攻は古代が操縦している訳か」
「だからさ。コスモゼロ専門で大型艦の操縦などあまりやらない古代には荷が重いというだけでの話で、やってできないことは無かったのだろう」
「なるほど」
「あ、そうか。分かったぞ」
「何が?」
「さらばのラストだ。古代にはヤマトを微妙に操ることはできなかったんだ」
「というと?」
「だからさ、ラストで穴に飛び込んでコアを撃って生還するような真似はできなかったんだ」
「ってことは?」
「だから特攻するしか無かったということだ」
「なら、島を退艦させる必要はなかったじゃないか」
「いいや。そんな都合のいい穴を見つけてくれる真田さんはもういない。いても、穴があるか分からない。穴があっても、生還は期しがたい」
「なるほど。そうか。島を残しても成功する確率は極めて低かったというわけか」
「だから、島相原以下総員18名を退艦させて、自分だけで特攻する方が良かったわけだ。微妙な操艦はできなくとも敵はでかいからね。体当たりぐらいはできる」
「しかし、復活編ではヤマトを自由自在に操縦してたぞ」
「輸送船ゆきの操艦で、大型船を扱うのにも慣れたんだろう」