「というわけで、古代が激突ワープ王なら、沖田は回転王だろうと書いた」
「船を傾けて機雷を避けたり、海にもぐって180度回転させて第3艦橋で指揮を執ったりする人だからね」
「ならば土方は何だろう?」
「はて、なんだろう?」
「やはり忍耐の人だと思う」
「そうか。耐えて耐えて勝機を見出して反撃するタイプだね」
「でも、しばしば忍耐が行きすぎて負けちゃうタイプでもある」
「確かにヤマトではゴーランド相手に適切な忍耐を発揮したけど、もともと土方の艦隊は負けてるんだよね」
「都市帝国でも、ひたすら耐えて勝機を探すが本人は死んじゃう。耐えすぎて限界を超えちゃう」
「た、確かに」
「2でも同じだ。必死に耐えて反撃してバルゼーを破ったものの、最後は土方も白色彗星に蹴散らされて終わり」
「凄く強い武人っぽいけど、マゾなのかね」
「さあね。でも忍耐からの反撃と、手遅れによる敗北は土方の特長と見ていいだろう。というわで忍耐王の称号をあげちゃおう」
「うん。で、山南は?」
「それがいちばん難しい。それほど目立った活躍をしていないからだ」
「たちんぼ姫に対抗して座りんぼ王子ってのは?」
「意図せざるラッキーで勝ったという側面が大きいのかもね。敵がヤマトの波動エネルギーに弱いのも、徳川が考える人に気付くのも、全て山南の功績じゃない」
「黒色星団が侵攻してきたときにイカロスにいたことも含めて、ラッキーの星に生まれているのかもね」
「じゃあ、山南はラッキー王だ
オマケ §
「真田くん、ヤマトにも景気よくマークを書き込んで士気を鼓舞したい。さっそく側面に錨のマークでも描いてくれ」
「任せてください。さっそく、部下に描かせます」
「それはラッカー王だ」
オマケ2 §
「で、はたと思ったのだが」
「なに?」
「負け癖のある忍耐王を艦長に就任させたからさらばのヤマトは特攻せざるを得ないところまで追い込まれたのではないだろうか」
「古代がトップだったらどうする?」
「激突ワープ王だからやはり突っ込んで都市帝国に激突だろう」
「まわり全部が敵ばかりだぞ」
「でも、敵の砲台はヤマトを撃てなくなる」
「都市帝国そのものに当たりかねないからね」
「でも、ヤマトの武器は撃ち放題」
「まわり全部が敵だからね」
「それで生還できるかはギャンブルだけどな」