ヤマトクルーの方よりメールを頂きました。
名前はこちらの判断で伏せておきます。
こんにちは。
毎回情熱のこもった書きもの、恐れ入ります。
ご挨拶も早々に書かせて頂きます。
http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20101216084919より引用。
>復活編BDの内容が微妙にロードショー上映版と違うような
エンディングのスタッフロール以外、完璧に同じです。
>羽原信義演出のヤマト復活編はどんな映画になるのでしょうか
実は、ラストのブラックホール突入シーンあたりから、かれの手が入っているそうです。西崎義展氏が彼を凄く気にいったと、先日の「お別れの会」で秘書の方が言っていました。
羽原さんの会社に製作費未払い云々の2ちゃんネタはどうなったのか?気になるところではございますが、羽原さんの参加でより良い作品になる事を願っております。
突然のメールに用件のみの内容、お許し下さい。
寒さが厳しい折、どうぞお体ご自愛下さい。
おおっ!
ブラックホール突入というと、娘を背負って波動砲を撃てない上条をどかせて波動砲を撃っちゃう古代ですね。外装が壊れちゃう第3艦橋ですね。
ならば十分に期待しましょう。
BDでここだけもう1回見ましたが、古代は全速を下命してます。でも実は最初ヤマトは逆噴射しているのですね。あと、艦首下部ノズルも噴射している。でも、そのあとのカットではしてません。第3艦橋をこすってから、むしろそういう調整は危険だと分かって流れに身を任せて突っ込んだように思えます。さすが小林の操縦センスということでしょう。倒れている真帆の後ろのパネルが壊れて後ろの構造が見えていたり、波動砲の6連発射、崩壊するBHなどの表現も見事。まさに映画のクライマックス。
余談というか本題というか §
「ある意味で、ヤマトってのはこれだよ」
「これってなに?」
「1人でヤマトは動かない。地球防衛軍の指令がなんだと古代がみんなを説得して、やっと動く」
「そうか」
「しかも、説得するだけではダメだ。説得される前からクルーが既に動いてる。映画ではカットされているが、ヤマトは徳川が整備を続けていたから発進できるんだ」
「その心は?」
「だからさ。こういう話のために声を掛けてくれる人がいてこそ、ヤマト趣味も飛翔できるというものさ。他人なんかどうでもいいと思わないで、テレサからメッセージが来たら飛んでいくのがヤマトってものだ」
「そんなものかな」
「だからさ。やっぱり最後の最後でデスラーはヤマトを助けに来てくれるんだよ。映像ではカットされたけど (カットされない上映もあったみたいだけど)」
「ところで、復活編が微妙に違うと言う話は何?」
「こちらも自信がないから同じというなら同じなんだろう」
「なぜ自信がないの?」
「視聴態度の違いから来る印象の差なのか、それとも実際に違うのか良く分からないからだ」
「もう1回見ておけば良かったのじゃない?」
「ああそうだ。そう思うよ。でも、年末年始は他に見たい映画も多かったし、TOHOシネマズの会員のカードが来るのを待ってたら上映終わってたんだよ」
「カード待たないで見に行けば良かったのに」
「そうだ。カード未到着でも半券を取っておけばポイントに加算できたのだ。惜しいことをした」
オマケ §
「今気付いた」
「何?」
「完結編という映画の煮え切らない印象の原因はだな。結局、最後にデスラーが来るべきであったのに来なかったことだ」
「どうして?」
「映画としては、最初に提示したテーマを回収して終わるべきだ。それが見終わった納得というものだ」
「実際の完結編はどうだろう」
「ガルマン・ガミラスの崩壊という場面から始まり、そこで花を投げる」
「うん」
「だから、最後はその花を持ったデスラーが『ヤマトは宇宙の良心だ』と言いながら出てくるべきだったのだ。それこそがあるべき主題だったはずだ」
「そうか」
「これが第1の主題の回収」
「花も回収されているな。で、第1ということは、第2があるのか?」
「ある。第2がTVシリーズから続いた全ヤマトの主題の回収」
「それは何?」
「沈んだ鉄くず状態のヤマトだ。第1話のラスト」
「じゃあ、2つめのテーマは回収されたんだね?」
「ああ。アクエリアスの海に沈んでな」
「そうすると古代と雪のエッチシーンが浮いちゃうね」
「実はあれは無くても良かったのかもしれない。もし入れるなら、もっと手前に入れるべきだったと思う。トランザムのHave a nice dreamでスタッフロールが流れて終われば良かったのかもしれない。それで映画としていいバランスで落ち着いたのかも知れない」
「そうか」
「あるいは潜水服を着た古代と島が沈没したヤマトを海底から見上げて終わるとか」
「なるほど」
「とすれば70mm版でエッチシーンを短縮したのは正しいかもしれない。まあ十分ではなかったけど」
「うん」
「でなかったら、最初に始まった場所である冥王星で終わるってのも手だな」
「どう終わるのさ」
「冥王星に氷の下に眠っている昔の自分の身体を見て泣くのさ」
「なんか違う999が混ざった」
オマケ2 §
「で、復活編がなぜいいのかといえば、最初に提示したBHという主題が、最後に破壊されて消えて終わるからだからだね。きちんと主題が回収されて終わっている。だから見終わって納得できる。雪は行方不明のままだが、そこは重大ではない。最初に提示された主題ではないからだ」
オマケ船ゆき §
「輸送船ゆきの船名が読めるアップのカットなんだが」
「うん」
「CARGO BAY 2520 Earth Federationって左横に書いてあるよ」
「ははは。2520か」
「やはり復活編はいい。序盤もちょっと見たが、復活編の序盤は数の愉悦全開だ。地球の移民船団の数も凄いし、ワープアウトする敵の数も凄い」
「手描きじゃないからできることだね」
「拡散波動砲もちゃんと拡散して多数の敵を巻き込む圧倒的兵器として描かれているしね」