Written By: 川俣 晶
「昨夜は驚いたよ」
「どうして?」
「街が暗い。消えている街灯もあれば、消えている看板もある。あちこちで節電遂行中だ」
「こんなときだから景気よく明るく行きたいね」
「それだけの電力があればな。他の地域の停電を代償として明るく生きるのは、本当に明るいって言えるのか?」
「うーむ」
「というわけで、言いたいことは多いが他はやめとくよ」
「言っちゃえばいいじゃん」
「情報が錯綜して何が正しいのかはっきりしないし、こちらも時間にゆとりがあるわけじゃない」
「時間が無いの?」
「何を脳天気なことを言っておる。東京は立派な被災地のうちだぞ」
「軽傷で済んだじゃん」
「軽傷なら被害はないと言えるのか? 家が流された人よりは軽いから被害を忘れろと言えるのかい? 現に電気が止まった家にいる人に向かって、被害なんて無かったと言って納得してもらえるかい?」
「えーと」
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