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昼顔
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2011年05月19日
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感想・映画「昼顔」

Written By: トーノZERO連絡先

「というわけで、バタバタと忙しかったが、やっと映画を1本見てきた」

「今日は割引の日じゃ無いよ」

「午前10時の映画祭はもともと1000円だからいいのだ」

昔見た §

「昼顔は昔テレビで見て印象に残っていた。改めて今見ると感想が違うのだろうか、という疑問があったので見てみた」

「テレビで見たんだ」

「見る気は無かったが、何となく目に入って見てしまったのだ」

「そうか」

「でも、焦った。見始めると見たことが無いシーンが続々と。単に忘れたとは言えないほど違いすぎる」

「えっ?」

「しかし、途中ではたと気付いた。泥みたいなのをヒロインに投げつけるシーンは覚えていた」

「それはどういうことなんだい?」

「だからさ。テレビで見たときは途中からだったんだよ。だから序盤はまるで見たことが無いシーンの連続で当たり前だったんだ」

「そうか」

「あとさ。死体願望者にヒロインが買われるくだりは、なぜか印象に残ってない。もしかしたら、テレビ放映時にはカットされていたのかも知れない」

「どうして?」

「裸が透けて見える服装が扇情的でありすぎるからだ」

「そうか」

「それから最初の相手に失敗した相手の客もカットされていたかも知れない」

「なぜ?」

「女主人に叱られて鞭で打たれたい凄いマゾ男だからだ」

「ひぇ~」

「あと、疑惑としてはそもそも編集が違うのでは無いか、とも思える」

「えっ?」

「既に遠い過去なので記憶が曖昧だから断言はできないけどね」

このスケベ男どもが §

「それで、やっぱり午前10時の映画祭はガラガラだった?」

「席は半分以上空いていたが、それでもかなりの人数だった。ネットで予約を入れたときも、既にかなりの席が埋まっていて驚いた。このスケベ男どもが、と思ったが開場して驚いた。女性客も多い。なので訂正した。このスケベ男女どもが」

「若い人は多かった?」

「比較的年配の人が多かったと思う」

昼顔の感想 §

「それで、肝心の映画の感想は?」

「かなり凄かったぞ」

「どのへんが?」

「幻想と現実の二重構造なんだ。そして、ヒロインは現実を幻想に近づける行為を行い、紆余曲折に後に幻想の方が現実に近づいて終わった」

「なんだいそれは」

「骨格レベルではそういう映画だ」

「もっと具体的に頼むよ」

「変態願望を持つ若妻が自発的に昼間だけ娼婦になって客を取り、最後は情事のもつれで殺人まで起こる映画だ」

「変態願望?」

「そうだ。冒頭からしてびっくりするぞ。馬車に乗っている夫婦がいる。夫が若妻を強制的に降ろし、御者2人に鞭を打たせる。ある程度打たせると、鞭打っていた御者に後は好きにしていいという。御者はそこで服を脱ぐんだよ」

「服を脱いで何をする気だよ」

「ぼく、おこちゃまだから、わかんなーい」

「おいおい」

「しかし、それは主人公であるヒロインの夢であることが明らかになる。現実の夫はもっと善良だ」

「えっ? それは誰の願望だって?」

「それから、この映画は基本的にフランス・イタリア映画であり、パリが舞台になる」

「うん」

「でもさ。芸者カードでヒロインを買おうとした最初の客は日本人じゃないかね」

「えっ?」

「でっぷりふとって、ヒロインもたっぷり燃えた素敵な客だ。それが日本人ならちょっとは鼻が高いかも知れない」

「そこは喜ぶところなの?」

「……微妙」

「ははは」

「でも、日本人がフランス人娼婦に産ませた娘としてのレミー島田の設定はあながち無理では無い感じだろう。現地ではあり得ない日本人の夢想では無く、日本人客とフランス人娼婦の関係をフランス/イタリア映画でも描かれるとしたらね」

変態映画としての秀逸性 §

「変態映画としての秀逸性もかなり光るぞ」

「えっ?」

「プレイが終わったら即座に放り出す死体愛好家なんていうのも、そういうものだろう」

「そうか」

「でもさ。もっといいのはマゾ男だよ。娼婦にいたぶられたいにも関わらず、実は凄く注文に五月蠅い。いたぶられながら『まだ早い』とかうるさく注文する。実は、SMプレイにおいて、細々と注文を付けて五月蠅いのはマゾ側なんだ」

「えっ? そうなの?」

「一見、サド側が主導権を取って好き勝手にいじめているように見えるが、実際はマゾ側の方が非常に注文に五月蠅いのだ」

「ひぇ~」

「更に言えば、そこを覗ける穴が用意されたえぐい部屋もかなり変態的だ」

「わははは」

「でもさ。こんな映画を1960年代に既に作って公開しちゃうフランス・イタリアはやはり凄いよ。日本なんか吹けば飛ぶ」

「そうか?」

「1967年といえば、日本ではやっとウルトラセブンが女体への侵入に成功するかしないかという頃合いだ」

「なんだいその女体への侵入って」

「特撮マニアのお兄さんお姉さんに聞いてくれ」

来週は §

「さあて、来週の午前10時の映画祭は?」

「それはなんだい?」

「府中は『シベールの日曜日』なんだ」

「有名な映画だね」

「でも見たことないんだ。この機会に見ておきたいな」

「このロリコンめが」

「いや、内容知らないからロリコンと言われてもさっぱりさっぱり」

「そうか」

「おかげで、コナンとか岳とかガリバーとか、ぜんぜん見ないまま流れていきそうな気配だよ」

「うっすらぱーですの」

「いやそれは岳じゃなくて学だから」

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