「あるとき気付いたのだ」
「何を?」
「古代守艦は途中から雪風という名前をもらう」
「うん」
「でも、雪風は生還した幸運艦だ。けして、盾になって死ぬ船では無い」
「おかしいね」
「そうだ。おかしいのだ」
「なぜ?」
「その理由にはたと気付いた」
「何?」
「最初に雪風の名前が出たとき、発見者は古代なのだが、同行者は森雪とアナライザーなんだ。だから、雪がいたので、雪の字がある有名な艦名として雪風が当てられたのだろう」
「ええっ?」
「だからさ。以下のマトリクスが成立するんだよ」
| 地球妻 | 異性妻 |
---|
古代守 | 雪風 | スターシャ |
古代進 | 森雪 | サーシャ |
「なんだこの表は」
「だからさ。森雪と雪風の位置づけは同じなので、同じ雪の字を持つんだ」
「スターシャとサーシャの位置づけは同じなので、同じシャの字を持つんだね」
「そうだ」
「でもサーシャってどっち?」
「両方だ」
「えっ?」
「古代進は、エッチな視線で死んだ初代サーシャの身体を抱きかかえてしまった前科がある」
「ひぇ~」
「しかも、永遠にのサーシャも古代進の相手役だ」
「難しいね」
「古代守は結局雪風よりスターシャを取った。進はサーシャより森雪を取った。そのコントラストがやはりヤマトの背骨ねんだよ」
「宇宙戦艦より女が背骨?」
「だって、ヤマトは愛だから」
オマケ §
「船は女性形なので、雪風も女扱いでOKなのだ」
「わはははは」
「ヤマトは父か、ヤマトは兄か、それともヤマトは我が恋人か♪」