2011年05月29日
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損保ジャパン東郷青児美術館・東郷青児とデザイン展

Written By: 川俣 晶連絡先

 雨が降る日は天気が悪い。悪いはずだよ雨が降る。

 というわけで、美術館でも行って時間を使うのが吉と思って損保ジャパン東郷青児美術館の東郷青児とデザイン展に行ってきました。

損保ジャパン東郷青児美術館

感想 §

 良く分からないけど、東郷青児の絵は好きだね。解釈に悩む部分があって、なぜ好きなのか明確に言えない部分もあるけれど、意外と好き。

 しかし、かなり通俗的な部分で保険会社のチラシイラストだとか、本の装丁なども手がけていて、かなり通俗的に広まっている感じもあります。美術館の美術展だけでは分からない世界ですね。しかし、かなり世間からは忘れ去れている感じもあります。

コバルト叢書という問題 §

 昔々、コバルト文庫(集英社)というのがありましてね。いまでもあるけど。活字版少女漫画という感じで女性向き。昔は、新井素子とか読みましたよ。今のラノベの走りといえますね。角川スニーカーも富士見ファンタジアも無い時代にこれはあったのだから。

 さて、昔からこの「コバルト文庫」の名前は違和感がありました。

 なぜコバルト? 名前が堅すぎない?

 しかし、東郷青児が装丁を手がけた本の中に、コバルト叢書というのがあってびっくり。女性向けの本ですね。集英社ではありませんが。しかし、「コバルト文庫」のコバルトが突然でてきた用語では無いことは容易に想像出来ます。コバルト叢書とコバルト文庫は何がつながっているのか良く分かりませんが、何かの関連性はおそらくあるのでしょう。興味深いことです。

午前10時の映画祭 §

 最近、午前10時の映画祭に2回も連続で行って昔の洋画を見ているのですが。第1次大戦後から1960年代ぐらいまでの欧米の問題意識というのは、現代日本と共通しているように思えてきて、まるで古くありません。戦前にパリにいた東郷青児も、その空気と無縁では内容です。だから、消費し尽くされて古いデザインであるにも関わらず、古さを感じないのですよね。興味深いことです。

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