「バランの開放だそうだ」
「なに? ついに可哀想なバラノドンもゲールから解放される日が来たのか」
「そういう話ではないようだ」
「でも仮面ライダーのバランもありということは、ヤマトのバランもありだろう」
「そうだね」
「なら、ぜひともバラノドンと人工太陽を描いたバランを」
「太陽はニンジンを輪切りで」
「ぶら下げられたニンジンを目当てに馬車馬のように働けということだね」
「そうだ。馬だ。戦えロボットホース! ウルクに不時着したヤマトを襲え!」
「なんか違う」
オマケ §
「突然、目から鱗が落ちた」
「なに?」
「完結編は大和の沖縄特攻がモチーフなんだ」
「うん」
「だから、沖縄に行って乗り上げて陸上砲台になる構想をモチーフとして、ヤマトはウルクに着地する」
「それで?」
「では、そこで襲ってくるロボットホースとは何か」
「なんだろう?」
「アメリカの騎兵隊ではありえない。沖縄に上陸したのは基本的に陸軍だ」
「うん」
「ならば、あのロボットホースはM4シャーマン戦車の隠喩だったのだ」
「では、なぜ『さらば』のザバイバルのように戦車で登場しないの?」
「鉄の棺桶では映像的に面白くないからだろう。顔がよく見えない」
「そこは重要?」
「そうだ。アムロだって生身の人間は撃てなかったが、鉄の棺桶は撃てた」