「むかしむかし、東京NAMPAストリートってのがあってねえ」
「なにそれ。道?」
「じゃなくて、パソコンゲーム」
「18禁?」
「ではなかったと思うが、ナンパしてエッチするゲームだ」
「それで?」
「東京NAMPAストリートってのは、関野ひかるさんという人が作ったFM-7用のゲームで、PC-8801とX1への移植は実はおいらがやった」
「へー」
「でも、そんなことを言われても分かる人なんて、もう極小数派だろう」
「なるほど。誰も覚えていないことを嘆いているわけだね」
「そうじゃない。今日たままた凄いものを見たんだ」
「えっ?」
「以下は18歳未満はクリックしちゃだめよ」
「なんだこれは」
「18禁の同人ソフト」
「タイトルがそれっぽいってことだね」
「違う、タイトルだけじゃ無い。画面構成もよく似ている」
「えっ?」
「ゲーム画面上のロゴの部分とかもね」
「それってどういうこと?」
「このソフトの作者は東京NAMPAストリートをよく知っていて、あえてそれに沿ってデザインしているんだ」
「えー」
「だからさ。いかに分かる人が少数派になっても、分かってくれる人はどこかにいるってことだ。世の中は捨てたものじゃない」
オマケ §
「ちなみに、TOKYOショタストリートにはドラクエ関係のネタも含まれるようだが、これも実は意味がある」
「どうして? 東京NAMPAストリートなんていう軟派なゲームとドラクエにどんな関係があるの?」
「どちらもスクウェアと合併する前のENIXの看板ゲームだったからだ」
「まさか! そんな過去が!」
「ちなみにうろ覚えの記憶によると、ドラクエの堀井雄二さんと、東京NAMPAストリートの関野ひかるさんは友達だったらしい」
「そこでもつながっているわけだね」
「だから、ここでFFじゃなくてドラクエなのは意味があるんだ。たぶんね」