2011年06月28日
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感想・映画「デンデラ」【ネタバレ注意】

Written By: トーノZERO連絡先

「映画って見るまで分からないものだな」

「どうした?」

「母がデンデラを見たいというので、バルト9まで連れて行って、一緒に見た」

「どういう映画なんだい?」

「姥捨て山に捨てられた老婆がその後どうなるのか、という話だ」

「静かで可哀想な渋い映画か」

「と思うだろ?」

「え?」

「実は武闘派映画なんだ」

「武闘派って戦うの?」

「そうだ。捨てられた老婆達が戦う映画なのだ」

「えーっ?」

「自分を捨てた村への復讐が当初は軸なのだが、それが熊退治へとシフトしていく。熊にやられて。老婆がたくさん死ぬ」

「えーっ」

「村に進撃中に雪崩にあって、また死ぬ」

「えーっ」

「まさに死者が多い武闘派映画だ」

「主人公も老婆じゃないの?」

「だからさ。武闘派のリーダー格が死んで、穏健派の敵対派閥のリーダーも死んで、少人数しか残らない段階で、1人で熊に立ち向かっていく主人公が見所なんだよね。だから、最初の方は今ひとつ盛り上がらない。この映画は一体何を言っているのだろう、と考えながら見る羽目になる。しかし、主人公の敵対者となる熊が出てきてから、急に緊張感が出てくる」

老婆論 §

「年期の入った俳優の演技は見事なものだ。だから、少女より中年、中年より老婆ってところはあるだろう」

「まさか」

「往年の大スターを出したサンセット大通りって映画もある」

「えっ?」

「わさおだって、もう若くない中年の薬師丸ひろ子が十分にヒロインをやれるって映画だしな」

「ならば、登場人物がほとんど老婆という映画もありってこと?」

「ありだろう。だからつまらないという話はないぞ」

「でも、若い方がいいって客もいるかもよ?」

「いるだろう。だから、若い女性をヒロインにした映画もあり得るし、それが間違っているわけではない。しかし、高年齢の女性をヒロインにした映画も間違って無い」

その他 §

「しかし、我ながらどんどん変な映画を見てるな。わははは」

「確かに変な映画だ」

オマケ §

「バルト9のロビーに電人ザボーガーの宣伝があった。かなり前から話はあったらしいが、TOHOシネマズ府中では宣伝が流れていなかったので知らなかった」

「えーっ。それっていつの時代のタイトルだよ」

「1974年(昭和49年)4月6日から1975年(昭和50年)6月29日だから、宇宙戦艦ヤマトの第1シリーズと期間はかぶるな。だから、SPACE BATTLESHIP ヤマトがありならザボーガーもありなんだろう」

「えー」

「あるいはこのあいだのライダー映画に、ズバット、イナズマン、キカイダー、01が出ていることを考えれば、ザボーガーだって無謀ではない」

「ひぇ~。今はどんな時代なんだよ」

「ライダー1号2号がショッカーの最強改造人間として映画に出られる時代なんだよ」

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