「腹巻猫さんのTwitterアカウントをフォローして絶句した話は既にしたと思う」
「うん」
「『NHKサントラ大作戦』とか『さらばアナログ波』とかイベントをやっていたらしいんのだが、中身が壮絶だ」
「どんな風に?」
「番組の傾向関係無しで、いろいろ扱っている。カードキャプターさくらもあれば、明るい農村まで」
「絶句するラインナップだね」
「最後は冨田勲先生の「新日本紀行ふたたび」で締めたそうだ」
「理解を超えた世界?」
「実はそうでもない。交響曲ヤマトを演奏した演奏会で、実は新日本紀行もやっていて聴いているからだ。なんとなく輪郭はおぼろげに分かる」
「突然話題がヤマト関連だぞ」
「これはヤマトの感想の一部だからな」
オマケ §
「でも本当に絶句したのがこれ」
http://twitter.com/#!/haramakineko/statuses/94702543308988416より
「アトランティスから来た男」フレッド・カーリンの音楽でドラマコーナー終わり! #stpb
「アトランティスから来た男?」
「見てたんだよ。それ。変な泳ぎをする男が出てくる話」
「えっ?」
「アトランティスから来た男泳ぎなんだよ」
「さっぱりワカラン」
「NHKで放送したのに」
「メジャーじゃないか」
「でも、伝承されていない。若い人は誰も知らない。偉そうに過去を語る若者もまず知らない。でも、そこまでわかる人がいるわけだ」
「そりゃまあいるだろう。NHKなら」
「でもさ。この人は現在進行形の話もできるんだぜ。プリキュアとか」
「えっ?」
「だからさ、ある意味で絶句するのはぶれてないってことなんだよ」
「どういうこと?」
「好きが高じてプロになってしまう人はけっこういる。事例をかなり見てる。でもさ、たいていは熱意を維持できない」
「どうして?」
「夢だけでは食っていけないからだ」
「むぅ」
「でもさ。初心を忘れない濃さを維持できれば、それは本物のマニアだと思う」
「本物か!」
「そうだ。結局、今の世の中筋を通せない自称マニアが多すぎる」
「というと?」
「たとえば、アニメファンですと言いながら、低年齢向けアニメは無意識的に関係ないと思って見ないようなタイプだな。一般人なら対象層に合ったアニメを見てもいいが、それは普通すぎる。マニアはそこを踏み越えていかないと」
「腹巻猫さんは踏み越えているの?」
「そうだ。アニメでも特撮でもない普通の音楽がバシバシ出てくるからな。ある意味で普通のオタクとは異質な世界だろう。映像音楽という筋が通っている」
オマケ2 §
「いや、ちょっと妄想が走った」
「というと?」
「NHKの洋物特撮のスーパーティーンズ(地球防衛団)の過去エピソードダイジェストのバックに流れていたのはホルストの惑星の火星だった、とか言って意味が通じる人がいそうな気がした。それが腹巻猫さんか否かは別として」
「意味がさっぱりワカラン」
オマケIII §
「そういう意味での話を突き詰めていくと、第2話の回想で流れるBGMは通常版と軍艦マーチとどっちがいいのか、というところにも行く」
「軍国主義は偏見だから軍艦マーチでもいいじゃないかってこと?」
「いや、もっと複雑で屈折している」
「えっ?」
「いくら大和がニッポンの男の船でもさ。沈むんだよ」
「ええっ?」
「軍艦マーチを流しても沈むんだよ、大和は」
「えええっ?」
「そしてアメリカ人パイロットが敬礼するんだよ」
「それってどういうこと?」
「ぜんぜん景気がよくないシーンなんだ。それに軍艦マーチが付いたとして、それは本当に軍国主義なんだろうか」
「難しいね。屈折している」
オマケ完結編 §
「NHKの洋物特撮のスーパーティーンズ(地球防衛団)の過去エピソードダイジェストのバックに流れていたのはホルストの惑星の火星だった、とかよく覚えてるね」
「実は音楽テープ時断片的に残ってたの。で、最初はホルストの惑星知らなかったの。でも、富田勲のシンセサイザー音楽で惑星を知って、そのあとオーケストラ版の惑星もFMラジオから録音して何回も聴いたの。その後で問題のテープをたまたま聴いたら『あれまあ惑星でねえか』となったわけだ」
「凄い話なのか情けない話なのか良く分からないな」
「物体スーパーキャリー装置を貸してくれよ、とかそんな台詞も録音されていたな」
「で、それがどうしてヤマト関連なんだい?」
「同時代なんだよ。これは1976年。ヤマトは1974年から」
「確かに近いな」
「こちらのヤマトフィーバー中に来たタイトルの1つだからな」