「かなり寝かせた話なので、一部矛盾しているようだが、まあいいか」
「投げやりだね」
「理由がいろいろあるが、読者には関係ないので全部割愛」
「割愛も愛の一種なのだね」
「なんか違う」
本題 §
「はたと気付いた」
「なんだい?」
「パート1第2話は、回想の中で急降下爆撃機と雷撃機がきっちり描き分けられている」
「うん」
「でも、2199年の描写では、1機種しか出てこない」
「それは回想の方が優れているということ?」
「いやいや。よく考えると理にかなっていると気付いた」
「どうして?」
「ガミラス艦載機は、急降下爆撃する雷撃機のように描かれている」
「それっておかしいじゃん」
「おかしいのだが、このケースに限ってはOKなんだ」
「どうして?」
「新たなる旅立ちのマザータウンの海では、確かに黒色軍の艦載機が、ミサイルを海中に撃って海中を進んでガミラス艦を沈めていて、雷撃モドキに見える」
「うん」
「でも、海が干上がり、半分地面に潜っているヤマトを雷撃することはできない」
「えっ?」
「従って、上空から急角度でミサイルを落とすしか無い」
「うーむ」
「でも、そういう攻撃方法を採るなら、別に急降下爆撃機という機種は要らない」
「そうか」
「だから、第4話になると同じ艦載機が雷撃機として振る舞う」
「宇宙の海に浮かんだヤマトは雷撃可能ってことだね」
「あるいは、新たなる旅立ちで、海に浮かんだガミラス艦を黒色星団の艦載機は雷撃可能ってことだ」
「でも、地面に埋まったヤマトは雷撃できないわけだね」
「そして宇宙になると上と下に概念が曖昧になって、重力も無かったりする。急降下は意味は無くなってしまう」
オマケ §
「いい加減な記憶で書き飛ばすぞ」
「信じちゃダメってことだね」
「旧日本海軍には偵察機という機種があった。水上機であることも多かったが、艦上偵察機もあった。彩雲とかね」
「うん」
「ただ、九七艦攻のような攻撃を偵察に使うこともあった」
「要するに雷撃機だね」
「一方でアメリカなんだが、アメリカ海軍は急降下爆撃機を偵察に使った」
「そこは扱いが違うんだね」
「しかも、爆装で偵察に飛ぶ。敵を発見したら一発ぶち込んでこい、ということだ」
「わお。大胆不敵」
「たぶん、急降下爆撃機だからできることだろう。急角度で高速に突っ込む爆撃機は狙いにくいからたった1機で突っ込むのもありなんだろう」
「なるほど」
「そう思うとガミラス高速空母の搭載機が雷撃機相当だとすると、実はヤレタラ艇が急降下爆撃機相当だったりするのかもしれない」
「パトロール艇だろう?」
「それにしては戦車を搭載して重武装だ」
「そうか、偵察任務だけど一発ガツンと殴るぐらいの実力は持ってるわけだね」
「おかげで、古代と雪は大ピンチさ」
「そうそう。相手の言ってることが分からなくてピンチ」
「なんか違う」
「もっとガミラス語を勉強しておけば良かった」
「そんな授業ないだろ(たぶん)」
「通訳のアナライザーがいてホッとしのげた」
「ホッとしてねえ!」
オマケ2 §
「しかし、はたと気付いた」
「なに?」
「第1話で敵と馬鹿めとか降伏勧告とか通信している。アナライザーも通訳可能であった。ということは、地球側もガミラス語に関する知識は持っていたことになる」
「うん」
「ということは、まるっきり正体不明の敵というわけでも無さそうだ」
「確かに」
「でも、ガミラスのパイロットを見て人間だと驚くわけで、言語は分かっても会ったことは無いみたいだ」
「そんなことってあり得るの?」
「きっと、無線を傍受して言語を解析したんだ」
「えっ?」
「FENみたいな放送がガミラスにもあって、それを地球側でも聞いてたんだよ」
「FEN?」
「アメリカ文化にぞっこんだったパパかママに聞いてみるんだな。いや、世代的にじいちゃんかばあちゃんか?」
オマケIII §
「いいねえ。FENみたいな放送局が太陽系全域をカバーする放送を行っていて、孤独のパトロールを続けるヤレタラ艇でずっと聞いてる……。なんとなくイメージできるよ」
「けっこう一般のガミラス兵って悲惨な感じだね」
「そうさ。女っ気無しのガミラス前線基地だ」
「そうなの?」
「まあ推定だけど」
「ぎゃふん」
「冥王星前線基地にガンツ先生はいてもロビンちゃんはいないようだし」
「それは話が違う」
「あ、今時の若者はロビーナちゃんと言わないと通じないのか」
「それもかなり古いよ」
オマケOOO §
「最近、仮面ライダーOOOが流行ってるようだが」
「Oが3つだね」
「ヤマトには宇宙戦艦ヤマトIIIがある」
「Iが3つだね」
「2つ合わせてI/Oだ」
「それは何か違う」
「アルカディア号なら鳥も猫もロボットも乗り組む奴は皆仲間なので、トネロコンボってのはありだろうが、ヤマトはそこまで行けないな」
「惜しい。ヤマトは鳥が乗ってない」
「美雪が怪我をしたライオンを持ち込んでいれば、ライオンが乗れたところだ」
「そうか」
「あるいは地球滅亡エンドなら、ヤマトが最後に動物さん達を格納庫に乗せてノアの方舟にするのもありだろうが、そうはならなかった」
「そうだね」
「分かったぞ。サネロコンボだ」
「サって何だよ」
「酒だ。佐渡先生が酒と猫とロボちゃんを連れ込んでサネロコンボ完成」
「ぎゃふん」