「実はこのマシンにいろいろインストールして環境を構築中だが興味深い変化があった」
「それはなんだい?」
「これまで、ニューマシンといえば大量のCDやDVDを差し込んでインストールすることから始まった」
「うん」
「ところが、今回はほとんど使わない」
「えっ?」
「だからさ。ISOイメージとかネットからのインストールとかそういうのが多いってことだよ」
「時代の違いだね」
その結果見えるもの §
「ネットからダウンロードしながらのインストールや、ファイルサーバ上のISOイメージからのセットアップが多い。ダウンロードしてからセットアップというパターンもあるか」
「そうか」
「そのとき、思ったほどニューマシンが速くないという印象を受けた」
「なぜだい?」
「だからさ。この場合はネットとサーバがインストール速度を制限しているわけだよ。いくらCPUが速くてもサーバやネットワークは別に速くならない」
「そうか」
「あとHDDも劇的に早くなるわけじゃない」
「コア数が増えてもHDDは速くならないね」
「それからさ。実はデータに移行がほとんど発生していない」
「どういう意味?」
「クラウド上のスケジュールデータに移行という概念は無い」
「そうか」
「メモもクラウド上」
「なるほど」
「更に、ATOKの辞書データも実は昔からサーバ上にあるんだ。ATOK Syncというソフトがあって、昔から同期してくれる。だから、ATOKもユーザー辞書を移動させたりする必要が無い」
「これが未来に生きてるってことなんだね」
「ATOK Syncはたぶん10年ぐらい前からあるけどな」
「ぎゃふん」
その結果見えないもの §
「見えないものってなんだよ」
「インストール後初回は初期化などで待ち時間が長いソフトもけっこうある。その場合、1回動かしても本当に速いか遅いかは良くわからない」
「そこは使い込むしか無いね」
Web Platform Installer万歳 §
「良かったのはWeb Platform Installer(Web-PI)だね」
「どうして?」
「Visual Studio 2010の環境は既に構築済みとして、Azureの開発環境とWP7の開発環境がこれを使うと両方一緒に一発で入るんだ」
「でも、一緒に入れる意味があるの?」
「うん。だってさ。WP7開発というのはしばしばサーバ側同時に開発することになって、それはしばしばAzureってことになるからだ」