「カフェクルーに行く途中で、復活編のサントラを聴いていた」
「それで?」
「ヤマトが発進するところはやはり良い」
「そうか。音楽的に盛り上がって、主題歌まで歌っちゃうものね」
「そうだ。そこで感動するのがヤマトファン気質だろう」
「それがファンか」
「でもそれだけじゃない」
「えっ」
「もうイスカンダル無いのにやっぱりイスカンダルをはるばる望んでしまうのか、と内心突っ込むのを忘れない。それもまたヤマトファン気質」
「ぎゃふん」
つまり §
「つまりさ。ヤマトファンとアンチは突っ込むという点では同じなんだ」
「これでいいと思っているわけでは無い、という意味では同じなのだね」
「そうだ。100点満点のヤマトは存在しない」
「じゃあ何が違うの?」
「突っ込みの入れ方だろうな。粋な突っ込みを入れるのがファンで、ダサイのがアンチだろう」
「つまりどういうこと?」
「デスラーがお礼を言うような突っ込みを入れるのがファン。穴に落とすような突っ込みを入れるのがアンチだろう」
「意味分からないよ」
「これだけは言える」
「なに?」
「アンチが得意満面でさも凄いことを発見したかのように突っ込むことは、既にファンが自分で突っ込んでいる」
「ファンの方が突っ込み上手ってことだね」
「それでこそのヤマトファンだ」
オマケ §
「そういう意味では、ヤマトは壮大なボケ作品だな。ファンが突っ込んで成立する」
「ボケか」
「そもそも、戦艦が空を飛んでいる時点でぼけてるよ!」
「ぎゃふん」
オマケ2 §
「ヤマトがファンから愛される理由。それは粋な突っ込みを入れやすい作品だからだろう」
「そこがガ○ダムと違うところだね」
「そうだ。ガ○ダムは突っ込みを防止するための理論武装で固く閉じてしまった。しかし、それでは世界が広がらない」
「だからヤマトはワープディメンジョン方式で画面が広がるんだね!」
「何か違う……」