「ヤマトファンのため感想って、またやるの?」
「うん。SPACE BATTLESHIP ヤマトの山崎貴監督が関わる映画でもあるしな」
「でも、さすがにヤマトとの関係は語れないだろう」
「そうでもなかった」
SPACE BATTLESHIP ヤマトの次は §
「friends もののけ島のナキの監督は山崎貴、八木竜一の連名であるが、山崎貴の名前が出る映画としてはSPACE BATTLESHIP ヤマトの次にあたる」
「それで?」
「SPACE BATTLESHIP ヤマトが実質的にヤマトの皮を被ったさらばであるとすれば、次に来るのは新たなる旅立ちである」
「新たなる旅立ち? 別にイスカンダリウムもガミラシウムも出てこないぞ」
「以前、新たなる旅立ちの特徴として不期遭遇戦というキーワードを示したことがある」
「交戦を意図しない対立関係にある者どうしが偶然遭遇してしまって起こる戦闘だね」
「friends もののけ島のナキとは、まさに不期遭遇戦を描くものであった」
「は?」
「そもそも発端がそっくり」
- 黒色星団が特に戦闘の意志も無くガミラシウムを採りにガミラスに入った
- 人間の少年が特に戦闘の意志も無くキノコを採りにもののけ島に入った
「えー」
「そのあとは、相互に相手を過大評価して対立がスケールアップするのも同じ」
「つまりどういうこと?」
- プレアレスやゴルバを呼んで戦力を強化する。他方はヤマトを呼んで戦力を強化する。
- 傭兵を雇って戦力を強化する。他方は人質を確保して戦力を強化する。
「そうか」
「最終的にキーパーソンが身体を投げ出すのも同じ」
- スターシャが身体を投げ出してデスラーの命を守る
- ナキが暴走するグンジョーの前に立ちはだかって人間達を守る
「スターシャは死んだけど、ナキは死ななかったよ」
「そこはグンジョーが演技派だったからだ」
「そうか」
「でもさ。最終的に島を去るんだ。いなくなるという点では同じ」
「ぎゃふん」
まとめよう §
「最後にまとめよう。この辺が構造的に新たなる旅立ちっぽい」
- 不期遭遇戦である
- 互いに相手を過大評価する
- そこで採取される重要なアイテム(キノコ、イスカンダリウムとガミラシウム)があり、発端となる
- 敵でも味方でもある青い人がいる
- 赤ん坊が重要な役割を果たす
- 母親が重要な意味を持つ
- 演技(嘘)で締めくくる
オマケ §
「じゃあ、山崎貴監督の次回作は『永遠に』っぽくなるのかよ」
「ALWAYS 三丁目の夕日'64だね。予告を見ると、なんか花嫁姿の女性が出てくるので、アルフォンに取り入る森雪みたいな立場かも知れない」
- 東京オリンピックの秘密が分かるなら、地獄に墜ちてもいい! 私、あなたのものになります
「シェーッ」
「でもさ。もののけ島のナキでも、このへんは、実は永遠にっぽい」
- 赤の他人が赤ん坊の育ての親っぽくなってしまう
- 穴を通るともう1つの世界が広がっている
「ぎゃふん」
オマケ2 §
「ALWAYS 三丁目の夕日'64だね。予告を見ると、なんか花嫁姿の女性が出てくるので、アルフォンに取り入る森雪みたいな立場かも知れない」
「まだ上映されていない今だから言えるいい加減な放言だね」