「『【省エネ対応】 C#プログラムの効率的な書き方 LINQ to Objects マニアックス』の初速は好調らしい」
「売れているってことだね」
「やはり、LINQで足し算や引き算をするとか、RangeメソッドでRepeatメソッド相当の動作をさせるとか、Minメソッドで最大値を求めるとか、和集合を得るUnionメソッドで積集合を得るとか、重複要素を1つにまとめるUnionメソッドで重複させるとか、そういうへそ曲がりのサンプルをあちこちに潜ませたのが良かったと信じたい」
「回りくどい処理をさせたらぜんぜん省エネにならないよ」
「面白ければ良いのだ」
「省エネじゃ無くても?」
「そうだ。場数を踏めば、それだけ手足のように技術を使いこなせる。義務感でやっても身体には身につかない」
「遊びの方が、修得が深いってことだね」
「そうだ。それに、無駄を多く踏んでいる方が、仕事で無駄の無い方法を素早く理解して適用できるぞ」
「そこは省エネなのか!」
「自分で使う1台のPCで無駄があっても、仕事で使用される1000台のPCで無駄を省けるならおつりが来るぞ」
「そうか」
「でも、基本は真面目な本なので、そこは勘違いするなよなっ!」
「あくまで、面白要素は所々に挿入されているだけってことだね」