「8号娘は実は初めて買ったガレージキットなのだ。時期はおそらく1990年代前半ぐらい」
「なぜ完成しなかったのだ?」
「当初は試行錯誤の連続で、1回は塗装を完全に落として塗り直した位だ」
「慣れた後は?」
「実は完成の寸前まで行ったのだ。しかし、ノーマークだった前髪パーツがどう見てもおかしいのだ。そこで、塗装されたパーツ状態で放置さてしまった」
「今回はなぜ継続する気になったの?」
「強引に前髪を処理してしまえと割り切れたから」
「えー」
「見ての通り、前髪が非常に高い付き方をしているが、それが強引ということだ。角度を変えて付けるとほとんど目が隠れてしまうのだ」
「えー」
「目も、本当は白目を入れるともっといいけど、そこに至る前に建造中止になってしまったんだね」
「えー」
「それにしても、傘も汚れているがそこがもういいと割り切った」
「えー」
「あと傘の接着で位置を固定するために洗濯ばさみ部隊大活躍」
「えー」
「我が工房のカーペンターズと呼んであげよう」
「えー」
「ちなみに、ベースになっているパーツはおそらく現在はもう入手できない部品。箱に一緒に入っていたので使った。固定用の穴も空いていたし」
「あなおそろしや」
「腕のつなぎ目も綺麗に処理できないけど、そこは割り切った」
「えー」
「あと綺麗に色が入ってない部分がいくつかあるけど、そこも割り切った。当時どの色を使ったのかもう分からないし」
「えー」
「そういうわけだから、ここしばらくのシリーズと違って肌も塗ってある。でも、足の部分は少し暗い色になっている。ここはストッキングという表現だ」
「ドマニアめ」
「ポケモンでも、ビビアン姉妹の誰かの足はちゃんと色を変えてストッキングという表現になってるぞ」
「えー」