「大日本帝国超弩級空中戦艦大和の凄さは、デザイン、ビジュアルはもとより、ストーリーも非常によくできている点がポイントだ」
「何が凄いの?」
「違う世界観なのだが、ちゃんと放射能汚染から救うためにイスカンダルへと往復する旅になっている」
「えー」
「イスカンダルは、アル・イスカンダリアという表記でアレキサンドリアのことだとされている」
「地球上かよ」
「でもさ。いちばん燃えるのは日本沈没までワンセットだってことだよ」
「えっ?」
「ドリルミサイルで日本沈没を目論む作戦が敢行されるんだよ」
「えー」
「ヤマトから日本沈没に至るのはリアルタイムで1974年の本放送を見ていた人なら当然の発想だ」
「そこか! そこなのか!」
「あと、船体にお経が書いてあるのも凄い」
「場違いな」
「いや、そうじゃない。松本零士もヤマトを改造すると白骨が出てくるような死者への畏敬の意識があるから沈没戦艦を扱うなら遺体の処理という問題が出てくる」
「ほんとかよ」
「さあな。しかし、割と気軽にデカールを自作できる今になって作れるものと言えるよ」
「なるほど」
つまり §
「つまりさ。ダンバインで生物的なフォルムの先鋭的なデザインの別解釈ダンバインが出てくるのと同じで、別解釈ヤマトが出てきたわけだ」
「それは進化なの?」
「そうだな。西崎さんの死によって、オフィシャルなヤマトは消失し、それ以後に出現したヤマトは(DC版を除き)全て俺ヤマトなんだと思う。そのような状況で重要なことは、ヤマトより俺。正しく俺を出したヤマトこそが良いヤマトになると思う」
「全く違うストーリーになっても?」
「そうだ。重要なことは、沈没戦艦ヤマトが空を飛ぶことであって、そのあとの展開は違っていても構わない」
「艦長が女でも?」
「そうだ。もっとも乳揺らし用巨乳キャラとか、人間的に薄っぺらな萌えキャラじゃなければだけどな」
オマケ §
「ドリルミサイルの超巨大大陸弾道バンカーバスターという名前もいいね」
「かっこいい」
「ここまで来たら、ジャスダムを撃破する特殊部隊にはダムバスターズという名前を付けて欲しいね」
「そんなもん、出てくる世界観じゃあらへんやろ」
オマケ2 §
「大和は中でもう1つの軍艦を作れるほど幅が広いというのはその通り。いいところを突いている。幅が凄く広いのだ」
「そんなに?」
「左右の副砲を外すだけで、そこに飛行機がおけるぐらい広い。無理すればそこを滑走させて飛行機を離発着させられるかもしれない。しかし、それでいて艦橋も煙突も手つかずでいい。かなり幅がある」
「なるほど」
「まあ実際にやるのは難しいだろうけどな」
オマケX §
「艦載機がハボックX。大和にソ連機だよ! なんかそれも壮絶でいいな!」
「いいのかよ!」
「もちろん、ヒップとかハインドならここまで良くはない。ハボックだから燃えるんじゃなか!」
「ぜんぜんワカラン」
「そもそもソ連は日本のお隣さんだった。縁があっても不思議じゃ無い。大洋の向こうのアメリカより近い」
パワードオマケ §
「パワードアーマーも微妙に人型になってないところがポイント高いぞ」
「なんで?」
「単なる人型のメカは見飽きた」
あるオマケ §
アル・イスカンダリアより
アレクサンドリア; Al Iskandariyah
ということで、アレクサンドリアは、アル・アレクサンドリアではなくて、アル・イスカンダリアというのが正しいように見える。
慣れていないのでしっくり来ないのと、何か別のものを思い出してしまう名前だが、現地語優先の考え方からは、"イスカンダリア"と呼ばなくていいのかなぁ、とも思う。
「ということでヤマト関係無いサイトでもアル・イスカンダリアという表記が承認されております。そら飛ぶ大和の行き先は広い地球でここしかありましぇん」
「でも、何か別のものを思い出すって何を思いだしているんだろう?」
「さあ? アレクさんのドリアとか?」
「たぶん違うぞ」