「今日は、幕張で超ニコニコとかいうイベントをやっているらしい。出渕監督が出るらしい」
「行かないの?」
「行かない。おそらく、出渕監督が出る以外の部分に関しては100%つまらない可能性が高い」
「なぜそこまで言うの?」
「だって、泥棒がニコニコして、まともな人がしかめつっらするようなニコニコ・ブランドだぜ?」
「ぎゃふん」
「だから、往復26万6千光年もとい往復33万6千光年もとい往復約4時間と二千円を超える電車賃を払ってまで行くかと言えば、そこは怪しい」
「でも、出渕監督が行くんだろ?」
「客は1人でも多く掴まねばならない。幕張にもっと近いヤマトファンは来るだろう。おいらだって、もし片道1時間以内なら行ったかもしれない」
「話はおしまい?」
「いや。実は今日になって中野で資料性博覧会05という即売会が行われると知ったのだ。幕張に行くより絶対面白いはずだ、とオレのゴーストが囁くので、行ってみることにした」
「資料性博覧会05って何?」
「アニメ特撮等の資料の同人誌に限定した即売会の5回目ということ」
「やたらマニアックすぎ」
ヤマト戦利品 §
「ヤマト関係の頒布物があるかヒヤヒヤしたのだが、2つほどゲットした」
「左が地球防衛軍戦史編纂室2012/4/29発行。右が帰ってきたウルトラマン私設FCスタビライザー2012/5/5発行」
「バリバリの新刊だね」
「タイミング的にはYP2012を狙って出していると思われる」
「それって、2012/5/5の和光市で買えるものを先に買ったフラゲみたいなものか?」
「かもしれない」
「特筆すべきことは?」
「まだ軽くしか中を見てないが、いろいろな人がいろいろな意見を言っているのは驚くばかりだ」
「なるほど」
「しかし、いちばん驚いたこと」
「それは何?」
「地球防衛軍戦史編纂室の本のイラストはガボーチンさん」
「ひ~」
「二重銀河を超えて遠く敵母星まで行ったらそこは地球だった気分だ」
ついでに §
「ざっと見た感想だが、SBヤマトの評価が極端に揺れている。凄く高く評価する人と、低い人が両極端に別れている」
「それは面白い傾向だね」
「おそらく、昔からのヤマトファンはアニメと昔ながらの特撮を解釈する回路は持っていても、VFX映画を解釈する回路がうまくできていない気がする」
オマケ §
「ついでに音楽関係で2冊買い込んで脱線した」
「ヤマトと無関係?」
「でもない。何しろ、劇盤倶楽部はヤマト関係でも名前が出てくる腹巻猫さんのサークルだ」
「そうか」
「でも、そこにいた人と少し特撮談義をしてしまった」
「えー」
「突撃ヒューマンでもアイゼンボーグでもタンサー5でもタイトルが無説明で通じるのはいいねえ」
「どこに喜んでいる! ウルトラマンとかライダーじゃないのかよ!」
「そういえば、そんな名前はどちらも出さなかったなあ」
「そうか」
「でもいい話を聞いた。コミケで詳細なヤマトの音楽リスト本が出ていたそうだ。YP2012に出てくるかどうかは知らないが、出てきたらいいね」
「へー」
「そうそう。コロンビアから出る新しいCDシリーズのこともちゃんと知っていたよ。ヤマトの音楽の話もちゃんと通じる相手だった」
「ヤマトじゃなくて、ヤマトの音楽ってあたり業が深い」
オマケ2 §
「ウルトラマン私設FCスタビライザーの本は相原の名前と徳川の長男の問題が取り上げられていて、やはりなという感じだ。こっちも太助の問題は重視している」
「ひ~」
まとめ §
「それで君のゴーストの囁きは正解だった?」
「幕張の実態は知らない。行ってないんだから」
「じゃあ、中野は面白かったの?」
「とても小規模なイベントだったが、凄く面白かった。何しろ、分かる話と、ぜんぜん分からないマニアックな話しか存在しない。ワクワクするね」
「分からないのにワクワクするのかよ!」
「結局、本当に面白いものはこういうところにあると思うよ」
トリビア §
「豆知識~」
「なんだよ」
「中野ブロードウェイってこんなビル」
- 駅からショッピングモールを通ってシームレスに入れる。うっかりすると、どこからが中野ブロードウェイか分かりにくい
- 膨大な数の貴重なアイテムが目の玉が出るような値段で売られていて、とても片手間で寄って済む場所ではない (ただし、つまらないどうでもいいアイテムも大量に売っている。選別するのは君だ)
- 店舗スペースは分譲されていて大家が管理しているわけではない
- 駐輪場は横の道に沿って存在する
- 地下には変電所が存在する
「地下変電所の存在は非公開であることも多いので、実は変電所の存在が知られているのは貴重」
「目の付け所が地下かよ」
「そりゃそうだ。人類が地下都市で生き延びたヤマトのファンだからな。何はなくてもまずは地下」
「ひ~」